「北斗星」臨時で存続か しかし期待できない大きな理由

残るかすかな「希望」は期待薄か

 しかし報道では、かすかな「希望」も合わせて伝えられています。2015年3月に廃止されたのちも、観光シーズンに臨時列車として走る可能性があると伝えられているのです。

 ただこの「希望」について、あまり期待はしないほうが良さそうです。

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青函トンネル区間で「北斗星」をけん引するED79形電気機関車(2009年10月、恵 知仁撮影)。

 その大きな理由として、青函トンネル区間で使用される機関車の問題があります。青函トンネルは現在、北海道新幹線仕様に改造している最中です。そして青函トンネルが北海道新幹線仕様になると、同区間で現在「北斗星」の先頭に立っているED79形電気機関車が使えなくなります。つまり近い将来、青函トンネルで「北斗星」をけん引する機関車が無くなってしまうのです。

 貨物列車については、北海道新幹線仕様になった青函トンネルでも走れるEH800形という電気機関車が開発されましたが、旅客列車の新機関車については、特にJRからの発表はありません。

 現状のままでは、2016年春が予定されている北海道新幹線の新青森~新函館北斗間の開業に伴い、「定期」「臨時」以前に「北斗星」は物理的に運転できなくなります。そのため2015年3月に定期運転が終了したのちの「北斗星」臨時運転は、行われたとしても短期間で終了する可能性が高く、過度の期待はできないというわけです。

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コメント

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3件のコメント

  1. 函館までじゃなくとも、青森でも良いじゃないのかね。青森まででも復活を歓迎しますよ。

  2. 寝台列車、それやったら全国の鉄道ファンに募金を呼び掛けよまい。寝台列車4編成分(8両/1編成くらいかな?)くらいはできると思うよ! 1編成は九州に、もう1編成は北海道でよくないかい?

  3. 北斗星のりたかったな、、、
    関西でも、もう一度走ってほしいな、、、個人的にEF510が好きだな,、、