まだ第1段階が終わっただけ 躍進のマツダを支えるスカイアクティブの未来とは
マツダの躍進を支えている「スカイアクティブ」という技術。しかしこのスカイアクティブはまだ第1段階が終わっただけで、第2、第3のプランが控えているといいます。この先、スカイアクティブとマツダはどうなるのか、これによって未来の自動車がどうなるのか、その展望に迫ります。
倒産の危機を救った「スカイアクティブ」
バブル時代の多チャンネル化による影響もあり、一時は倒産の危機まで伝えられたマツダ。ご存じのように最近では出すクルマがすべてヒットしているといってもよく、今やV字回復を達成して史上最高益を叩き出したほどです。
2015年もその攻勢は止まらず、待望の世界発表を果たしたロードスターは初代への原点回帰を掲げ、「ライトウエイトスポーツの真髄」を見つめ直しています。
また、CX-5に続くSUVとしてCX-3も登場。こちらは世界的な潮流となっているコンパクトSUVの世界に切り込んだもので、小さいながらもアーバンプレミアムな世界を表現している秀作です。実際、発表前から問い合わせが多く寄せられており、いまのマツダに死角なし、としても言い過ぎではないでしょう。
その根底にあるのが、お馴染みとなった「スカイアクティブ」という技術です。1世紀以上続く「内燃機関」というシステムのポテンシャルを改めて見つめ直したもので、一般的に30%から40%に過ぎないとされる燃焼効率をさらに高めたのが最大のポイントです。燃焼効率を高められれば燃費も良くなりますし、内燃機関が持つ「走る楽しさ」もそのままとなります。
ガソリンだけでなくディーゼルでも実現しているのが特筆すべき点で、CX-3ではエンジンをディーゼル1本に絞るという大胆ぶりです。このこだわりこそが他メーカーと一線を画し、車離れが叫ばれるなか業績を伸ばしている大きな理由としてよいでしょう。
マツダには頑張って欲しいですね。ロータリーエンジンの復活は…もうあんまり意味がないですかね?