まだ第1段階が終わっただけ 躍進のマツダを支えるスカイアクティブの未来とは
スカイアクティブで世界初の自動車メーカーに?
そしてスカイアクティブの行き着くところ、「サードステージ」はハイブリッドなどにも引けを取らない「究極の内燃機関」の開発です。
その鍵となるのが「HCCI(Homogeneous-Charge Compression Ignition、予混合圧縮着火)」と呼ばれる最新技術で、ディーゼルのように点火プラグなしで自己着火させるもの。実現すれば、通常10前後であるガソリンエンジンの圧縮比が18という驚異的な数字になり、超希薄燃焼化によって燃料をかなり薄くできるため、マツダの発表では現在のスカイアクティブエンジンからなんと30%も燃費がアップするといいます。
そう聞くと驚いてしまいますが、よく考えればこうした燃費向上の取り組みは、従来の延長線上にある技術ということにも気がつきます。HCCIはドイツ勢も含め他メーカーも研究している最新技術なのですが、マツダは内燃機関のポテンシャルを改めて見つめ直す「スカイアクティブ」によって先んじているといえますし、世界で初めて実用化してもおかしくないことがわかります。
まだ道は始まったばかりと、口を揃えて言うマツダの技術者たち。これからの進化も楽しみです。
【了】
Writer: 近藤暁史
ファッション誌から自動車専門誌編集部を経て独立。新車はもちろんのこと、メンテナンスや旧車なども得意ジャンル。モットーは「壊れたら自分で直す」で、愛車は20年以上連れ添ったFIAT500など。FIATひと筋のFIATバカ一代。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。
マツダには頑張って欲しいですね。ロータリーエンジンの復活は…もうあんまり意味がないですかね?