イタ車を売るためにヨガ その緻密な販売戦略
東京都渋谷区の高級住宅街、松濤。そこに店舗を構えるフィアット/アルファロメオ松濤は、単純に自動車を販売するだけでなくカフェを併設しているほか、ヨガやフラメンコ、トークショー、ジャズライブなど様々なイベントを実施しています。そこには「イタリア車を売る」にあたっての、緻密な販売戦略がありました。
ディーラーに人を呼ぶ「経験価値」というキーワード
対しアルファロメオは主な購入層が40~50代の男性であることから、同店はジャズライブやトークショーを行っています。ちなみに2月7日(土)にはスポーツカー「アルファロメオ4C」のデビューイベントとして、モータージャーナリストの太田哲也さん、嶋田智之さんによるトークショーが開催されました。当日は70名以上が参加し、大阪からお客さんが駆け付けるほど盛り上がったほか、トークショー後には懇親会も行われ、太田さんや嶋田さんと直接会話できるという貴重な体験も提供されています。
こうした取り組みは「お店に来て、話す」という一連の流れから、「経験価値」を高めてもらうことが目的だといいます。
「ひと昔前、ディーラーには車に興味がない人も遊びに来ていた時代がありました。ですがいまは用がないとディーラーには来ないですね」と湯本さん。そのため何かを通してお店や車を知ってもらい、イベントを体験してもらうことがセールスにあたって重要なのだそうです。
ただ実のところこうしたプロモーションは、すぐに結果が出るわけではないとのこと。しかし今後のセールスにつなげるためのプロモーションとして割り切り、よりブラッシュアップしていくといいます。
「車離れ」ともいわれている現在、独自のイベントで販売を強化するフィアット/アルファロメオ松濤。そこには「イタ車好き」を刺激する緻密な戦略がありました。
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