目指したのは「全方向でぶつからない車」 日産最高峰の安全システムとは

自動運転など、進化が続く自動車の安全機能。その能力は今後さらに向上していくはずです。そうしたなか日産は、最先端の安全システムを搭載したフーガを2月13日に発表。事故を回避する最高の技術をさっそく試してみました。

前の前を走る車両の速度変化も探知

 現在、多くのメーカーが自動ブレーキを開発しています。そんななか、日産は2015年1月に「商用車を含む大半の車種で歩行者や先行車両を感知して作動する自動ブレーキを選べるようにする」という方針を打ち出しました。

 事故を未然に防ぐ可能性を持つ自動ブレーキは、自動車という加害性のある道具を使う側からすれば社会的な努力目標のようなものだとも考えます。また日産は真っ先に本格的な自動ブレーキ普及を開始したメーカーです。考えてみるとエアバッグも真っ先に全車導入を宣言し、その後各社が続いています。

 そして2月13日にマイナーチェンジした日産のフーガは、現時点で日本最高レベルの「事故を回避する技術」を採用して登場しました。はたしてどのようなシステムなのでしょうか。

2月13日にマイナーチェンジしたフーガ。「全方向でぶつからない車」が目指されている(2015年2月、国沢光宏撮影)。

 まずは車両の前方です。ここには航空機舶などに使われている「レーダー」(電波を発信するセンサー)を搭載。正面の障害物や、先行車両との相対速度を常時検知し、停止している車両があったり、先行車が急ブレーキ掛け、追突する可能性出てきたら即座に自車も自動で急ブレーキ制御し、追突を未然に防ぎます。

 このシステム、すでに多くの車種で採用されていますが、フーガは先行車の床下からその前を走る車両にまでレーダー波を飛ばし、さらに1台前の速度変化も探知します。また他社では停止車両への追突回避速度がせいぜい30km/hなのに対し、フーガは60km/hまで対応しています(雨の日など滑りやすい状況は除く)。

 さらに前方に向けては、人間の目と同じ特性を持つCCDカメラも装備。常時車線を検知し、居眠りや脇見などで車線から逸脱しそうになったら警告灯と警告音に続き、片側輪にブレーキを掛けることで走行レーンをキープします。万一居眠りしても、この時点で気づく可能性が大です。

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