日本製車両は世界へ広がるか? 未来を左右する「規格」という課題

三菱重工と三菱商事、日立製作所、近畿車両の日本企業4社とフランス企業1社の5社連合が、中東カタールの地下鉄システム建設を受注したと発表しました。近年、このように日本企業が海外の鉄道プロジェクトに進出する例が増えてきていますが、そこにはライバルと戦うにあたって、大きな課題もあるようです。

「規格」が左右する日本企業の未来

 ライバルは強力ですが、そのなかでも日本メーカーの鉄道車両は先にも挙げた通り、各国へ広がりつつあります。また、実は電気機器や部品に関してはすでに輸出が国内生産額の一定の割合を占めています。日本鉄道車両工業会のデータによると、2013年度の車両電機品出荷金額1477億円のうち、34%は輸出品。車両部品出荷金額についても、1056億円のうち17%が輸出向けです。

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台湾で活躍する日立製の特急電車TEMU1000形「タロコ号」(2010年1月、小佐野カゲトシ撮影)。

 今後、日本の鉄道メーカーの海外進出にとって重要とされているのは「規格」の問題です。

 ヨーロッパの鉄道に関する規格は「EN(欧州規格)」として世界に広がっており、それを国際規格化する動きも進んでいます。そしてもし、こういった規格が国際標準となれば、「ビッグ3」などのヨーロッパメーカーにとっては有利となり、日本勢には不利です。このため日本でも国際規格へ日本規格を反映するための活動を実施しており、その行方がどうなるかが、海外へ進出する日本メーカーの未来にとって大きなポイントになる可能性があります。

 今回、カタールの地下鉄システムを受注した5社連合は、発表で「さらに中東市場での受注拡大をめざし、地域のさらなる発展ならびに環境負荷軽減に貢献していきます」と述べています。「規格」の問題を乗り越え、中東をはじめ世界各地でより多くの日本製車両が走る日は遠くないかもしれません。

【了】

Writer:

1978年、東京と神奈川の境の小田急沿線生まれ。地方紙で約10年間記者として勤務したのち、2013年からフリーに。現在は国内・海外の鉄道について取材・執筆を行っている。海外の鉄道は国や地域を問わず、全般に関心を持っている。

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コメント

1件のコメント

  1. ドバイメトロ乗りました‼️切符🎫が少々面倒だけどあとは日本と一緒で快適‼️

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