インドが導入を検討する日本の救難飛行艇US-2 その実力とは

ロシアのライバルと比較し優れているのは?

 このUS-2は飛行艇ですが前作US-1と同様に引き込み式の脚を備え、陸上基地からの運用もできます。そして波高3mまでなら水面からの離着水が可能というのも、US-2の大きく優れる点です。

 また操縦を機械的な連動ではなく電気信号で伝える「フライ・バイ・ワイア」や、速度や高度といった操縦に必要な主要情報を液晶画面に表示する「グラス・コクピット」の導入、キャビン内も完全与圧式とするなど、最新技術が取り入れられているのも特徴です。

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低空・低速で護衛艦「あきづき」の脇を通り抜けるUS-2(2012年10月、恵 知仁撮影)。

 インドは飛行艇導入に関し、長らく友好関係を保っているロシア製のべリエフ「Be-200」などと比較検討を行ったとみられ、救難機に必要な「救難地点までの進出速度」という点ではジェットエンジンのBe-200が有利です。ただBe-200が着水可能なのは1.2mまで。US-2が持っている荒れた外洋での離着水能力とはるかに長大な航続性能、導入されている数々の最新技術などからUS-2が最有力候補になった可能性があります。

 US-2が輸出されると戦後初の国産軍用機輸出となりますが、まだ越えねばならないハードルは高く、時間を要するかもしれません。購入した機体をインドが救難以外に用いることも十分考えられ、そのあたりの調整も必要です。またインドはUS-2を輸入するだけではなく、自らライセンス生産できる権利も求めていると伝えられています。いずれにせよUS-2は今後、「MRJ(三菱リージョナルジェット)」などと並び目が離せない国産飛行機であることは間違いないでしょう。

【了】

Writer: 後藤 仁

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コメント

1件のコメント

  1. 非常に優秀な戦闘機をしかも安く製造できるように頑張ってもらいたい。日本製でまかなえることが一番。