クルマの自動運転 立ちはだかる「責任」の壁
物議を醸したトヨタのデモ走行
最近のドライバーは、走行中にスマートフォンでメールしたり、あるいはカーナビの操作に手間取ったりしています。走行中にTVを見ているドライバーもいるほどです。もちろんマナーやルールに違反する行為ですが、クルマが多機能化したことでドライバーが混乱しているともいえ、それが恐ろしい現実でもあります。
日本では年間の交通事故死者数が4500名まで「減少」しました。ですがほかの乗りものでこれだけの人命が失われていたら、大きな社会問題となるでしょう。社会は交通事故を当たり前のように見過ごしていないでしょうか。
こうした問題を根本から解決する技術やシステムが、可能になりそうです。高度運転支援、そして自動運転という「夢のクルマ」です。
自動運転のメリットは大きく、事故を減らすだけでなく渋滞も緩和できます。また交通弱者といわれるお年寄りや身体の障害を持つ人の移動手段としても有望です。自動運転というと無人自動車や完全自動運転を想像する人もいますが、現時点で世界の自動車産業が取り組んでいるのは、ドライバーが最終的に責任を持つ半自動運転の実現です。完全自動運転はまだ遠い未来かもしれませんが、その大きな扉がいま、開かれようとしています。
2013年の東京モーターショー前に、トヨタが先進安全車のデモ走行を実施。しかし首都高速道路をドライバーがステアリングを手放し走行するシーンがTVで放送され、一部の関係者から問題ではないかと指摘を受けました。現状の法律では手を放して走ることが許可されていないためです。
この話はメディアが少し誤解していたようですが、欧米では人間が乗ることを条件に、手放しでの実証実験が行われています。国土交通省の資料でも、海外メーカーの取り組みとして手を放して運転する写真が紹介されています。現在、すでに高速道路などでは追従クルーズコントロールを使って車間距離と速度の制御が自動で行われていますし、その機能にステアリングのサポートが加わると、実際にほとんど手放しで走行が可能です。
最近の高級車の多くは、レーンをトレースする技術を採用しています。レーン逸脱を防止するステアリングの自動制御が、搭載したカメラによって可能になっているのです。しかし、すぐに一般道を含めてすべて自動で走れるわけではありません。究極のドアトゥドアの自動運転(完全自動運転)はまだ完成が見えていませんし、街中の歩行者認知は技術的な課題が山積しています。しかし自動車専用道路ならすでに、技術的には半自動運転で遠くまで走ることが可能です。
解決方法は簡単なんだよ。「運転に責任を持つ法人」を設立して、そこが形式的に「遠隔操作している」と言うことにすれば責任はその「遠隔操作センター」が引き受ける事ができる。
むろん、実際には遠隔操作と言うよりは遠隔監視程度の業務で、99%以上の操作は自動運転と言うことになる
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全て運転者の自己責任になります