2020年の実用化を目指す自動運転、現状とその課題

アップルの参入も噂されるなど、日米欧の各自動車メーカーが開発に力を注いでいる自動運転の技術。2020年商品化を目標に多くのメーカーが動き出していますが、課題もあるようです。

日本と欧米では見解が異なる自動運転の「レベル3」

 2014年9月にITS(高度道路交通システム)の世界会議がアメリカ・デトロイトで開催されました。この会議には自動車メーカー、自動車部品サプライヤー、政府、学会などから約9000人ものITS関係者が参加。というのもその背景には「いよいよ自動運転の時代がやってくる」と多くの関係者が感じていたからです。

 自動運転というと2014年にグーグルが発表した無人車が一般的にはメジャーですが、実は世界の自動車メーカーは無人の自動運転車は考えていません。この点に関し、日米欧の自動車産業の認識は一致しています。

 自動運転には、内閣府が定めた技術目標では1~4段階のレベルがあります。「レベル1」は加速・操舵・制動のいずれかを自動車が行う状態。たとえばクルーズコントロールや自動ブレーキなどです。

 現在実用化されている「加速・減速と車線維持など複数の操作を同時に行う」という自動運転は「レベル2」の段階。ここまでは日本と欧米の認識はほぼ同じです。しかし、多くのメーカーが2020年頃の実用化を目指している「コントロールを自動車に任せる」という「レベル3」に関しては、日本と欧米で若干の認識の違いがあります。

レクサスは2017年末までに衝突回避を支援する予防安全パッケージを全車に導入する予定(画像提供:トヨタ)。

 日本では自動運転中、ドライバーはすぐに運転できる状態を維持しなければならないという方向性です。それに対し欧州メーカーでは、異なる方向性が見えてきました。メルセデス・ベンツやBMWも「あくまでも運転支援」というスタンスで開発していましたが、最近になって「自動運転中は寿司をべることができる(実際メルセデスの広報誌にはその写真が掲載されている)」と柔軟な解釈に変わりつつあるのです。

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