北陸新幹線を知る「10」の要点
ついに金沢まで延伸開業した北陸新幹線。一番列車の切符が25秒で売り切れるなど、北陸地方の人々や鉄道ファンのみならず幅広い注目を集める新しい新幹線について、ぜひ知っておきたい10のポイントをまとめてみました。
「北陸」と「長野」の複雑な関係
2015年3月14日、ついに北陸新幹線が金沢駅まで延伸開業。一番列車の切符が25秒で売り切れるなど、北陸地方の人々や鉄道ファンのみならず幅広い注目を集める新しい新幹線について、ぜひ知っておきたい10のポイントをまとめてみました。
●東京~金沢「かがやき」で2時間半!
東京~金沢間を走るのは「かがやき」と「はくたか」。速いのは「かがやき」で、最短2時間28分で両駅間を結び、これまでの上越新幹線と在来線の乗り継ぎに比べて約1時間20分も短縮されます。最速の列車は東京駅10時32分発「かがやき509号」と、金沢駅18時51分発「かがやき514号」の2本です。
●「長野新幹線」はどうなるの?
北陸新幹線は、東京から上信越・北陸地方を経由して大阪までを結ぶ路線として計画されています。この一部として1997(平成9)年10月に先行開業したのが東京~長野間(東京~大宮~高崎間は東北新幹線・上越新幹線と兼用)で、終点が北陸地方ではないことから、駅や車内での案内では「長野新幹線」と呼ばれてきました。
今回の延伸開業に合わせ「長野」の名を残すかどうかはさまざまな議論がありましたが、最終的には正式名称の「北陸新幹線」に決着。JR東日本管内では「北陸新幹線(長野経由)」の表現が使用されることになっています。
●コンセントが全席に!
北陸新幹線で運行されるJR東日本のE7系とJR西日本のW7系。ほかの新幹線にない大きな特長は、普通車でも全席に電源コンセントを完備していることです。普通車では窓側の壁と前の座席の下部、グリーン車や最上級の「グランクラス」では肘掛けに設置してあり、どの席でも使うことができます。
●日本で4番目に長いトンネルが!
長野~金沢間は全線の約4割超がトンネルですが、そのなかで最も長いのが、飯山~上越妙高間にある「飯山トンネル」です。全長は2万2251m(約22.2km)で、日本国内の鉄道トンネルでは本州と北海道を結ぶ青函トンネル、東北新幹線の八甲田トンネル、岩手一戸トンネルに次いで4位です。飯山トンネルは湧水やガスの発生など、長野~金沢間でも特に難工事だった区間で、約9年をかけて貫通しました。
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