切り札「昇降式」も万能ではない? 設置進むホームドア、その現状と課題

都市部の鉄道ではおなじみの設備となってきたホームドア(可動式ホーム柵)。これまでは電車のドアと同様、横に開くタイプが設置されてきましたが、最近は「昇降式ホーム柵」と呼ばれる、棒やロープを上げ下げすることで柵の役割を果たすタイプが注目されています。従来型より低コストで、ドアの位置が異なる車両にも対応しやすいことから、ホームの安全性を高める新たな手段として期待を集めていますが、視覚に障害のある人々からは課題も指摘されています。

「昇降式」は逆に不安?

 従来型ホーム柵の課題に対応し、ホーム柵のさらなる普及へ向け注目を集める昇降式。しかし、視覚に障害のある人からは課題を指摘する声が出ています。4月上旬に拝島駅を訪れ、昇降式ホーム柵の安全性を調べた「全日本視覚障害者協議会」の理事、山城完治さんは「視覚障害者がホームを安心して歩けるかどうかという点では、昇降式は不安が残ります」と話します。

 山城さんによると、視覚に障害がある人がホーム上を歩く場合、従来型のホーム柵の場合は内側の壁の部分を触りながら移動すれば、何かにぶつかることなく歩くことができます。しかし、昇降式の場合は柵を昇降させる柱が出っ張っているため、歩いているときに柱とぶつかる危険があるといいます。

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従来型の可動式ホーム柵。電車のドアとの位置がほぼ一致している(福岡市営地下鉄七隈線天神南駅、小佐野カゲトシ撮影)。

 また、従来型ではホーム柵と電車のドアの位置がほぼ一致しているため電車のドアの位置を探しやすいものの、幅の広い昇降式ではドアを探すのに時間がかかり、停車時間が短い場合は不安があるといいます。「視覚障害者にとっては、ドアを探すのは電車に乗る時のハードル」と山城さんは指摘します。

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コメント

2件のコメント

  1. 郡山の新幹線ホーム ハヤテ通過 ホームドアなし、まともか。

  2. ホームドアの設置が一向に進まず、転落による死亡者が出るよりは、視聴覚障害者は、昇降式でもいいから普及をいそいで貰いたいんじゃないの?

    山城さんは、視聴覚障害者ではないのでは?

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