見えない川を移設 進行する渋谷駅地下大改造計画、その未来図とは?

実は渋谷駅地下には川が流れており、その移設工事がいま進行中です。そうした“大改造工事”が実施されている渋谷駅の地下。なぜ、それが行われているのでしょうか。そして日本有数のターミナル「渋谷」は将来、どう変わるのでしょうか。

渋谷駅を流れる“見えない川”

 渋谷駅の地下には、実は川が流れています。渋谷区内の宮益橋から天現寺橋までの2.6kmを流れている渋谷川です。天現寺橋から先は古川と呼ばれ、浜松町駅付近で東京湾へ注ぎます。

 現在、渋谷駅の地下を流れているこの川を移設する工事が進行中で、2015年7月2日(木)、東急電鉄はその工事風景を報道陣に公開しました。

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渋谷駅の東口地下を通っている渋谷川(画像提供:渋谷駅街区土地区画整理事業共同施工者)。

 川が流れているのは東口の地下。しかし記者が地上から渋谷川へ降りると、そこにほとんど水はありませんでした。通常時、水は下水を通り、いわゆるゲリラ豪雨などで増水した際、この川へ水が流れるようになっているからです。

 そのため川の移設工事を実施するにあたり、常に水量を監視。増水時はすぐ避難できる態勢をとって、作業をしているそうです。渋谷川の流路切換は、2015年夏に行われる予定といいます。

 さてなぜいま、このように渋谷川の流路を移設しているのでしょうか。それには現在、渋谷駅地下で進行中の“大改造工事”が関係してきます。

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