見えない川を移設 進行する渋谷駅地下大改造計画、その未来図とは?

実は渋谷駅地下には川が流れており、その移設工事がいま進行中です。そうした“大改造工事”が実施されている渋谷駅の地下。なぜ、それが行われているのでしょうか。そして日本有数のターミナル「渋谷」は将来、どう変わるのでしょうか。

渋谷に新たな“待ち合わせスポット”誕生?

 渋谷駅では現在、東急東横線・東京メトロ副都心線とJR線などの乗り換え環境改善、安全性向上などを目的とし、東口地下へ1600平米の広場を設ける工事が行われています。そのために、渋谷川を移動させる必要性があったのです。

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東口地下広場の上を通る予定の渋谷川。下図は左が東横・副都心線側、右がJR線側(画像提供:渋谷駅街区土地区画整理事業共同施工者)。

 東口地下広場は、東横・副都心線側は地下2階に設けられますが、JR線側は地下1階に設けられます。しかし渋谷川が通っているのも地下1階で、そのままでは地下1階に広場を設けることができません。そのため、渋谷川が移設されるのです。

 渋谷川の移設先は同じく地下1階で、広場地下2階部分の真上。つまり増水時のみとはいえ、広場を行き交う人々の頭上に川が流れている状況になります。

 東急電鉄によると、東口地下広場は形状がいびつで、人の滞留もしやすい構造になっているそうで、待ち合わせなどにも活用してほしいとのこと。完成は2019年度が予定されています。

 また渋谷は文字通り「谷」の地形で水がたまりやすく、地下街が浸水する例もあることから地下に雨水貯留槽も設けられ、その最深部はおよそ地下25m。駅周辺14ヘクタールに降る雨4000tに対応できるといい、一連の“地下大改造工事”で乗り換え利便性と合わせて水害対策も向上する見込みです。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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