新幹線きっぷ、どう発売する? 体験してきました

「のぞみ」がない岐阜羽島

 ではいよいよ、新幹線のきっぷ発券作業を体験します。

 まず出発駅、続いて到着駅を入力します。画面上に「東京」「新富士(東)」「岐阜羽島」といった候補が登場。それを選択する形です。ちなみに「新富士(東)」と表示されるのは、静岡県富士市のほか北海道釧路市にもJRの新富士駅が存在。それと区別するためです。ここでは「発駅:東京」「到着駅:岐阜羽島」で入力しました。

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右側に表示される候補から出発駅と到着駅を選択する(2015年8月22日、恵 知仁撮影)。

 続いて行うのは、列車の種類選択です。折角なので「のぞみ」で発券しようと思ったのですが、岐阜羽島駅に「のぞみ」は停車しないため選択できず、父が岐阜出身の私としては断腸の思いで「ひかり」を選択します。

 そして座席の種類を「普通車」と選択し、タッチパネル以外に備えられている「発信」というボタンを、「タン!」と小気味良く、人差し指をしならせながらプッシュ。すると画面に候補列車として「ひかり525号」が登場し、それを選択して無事、「東京→岐阜羽島」の新幹線特急券を発券することができました。

 実際の発券作業は日時や人数の選択などもっと複雑ですが、大まかにはこのような流れです。駅できっぷを購入するとき、駅員さんの操作にちょっと注目してみるのも、面白いかもしれません。

「リニア・鉄道館」では8月31日(月)まで、このきっぷ発券体験を1日2回、実施しています(先着各回15人程度)。また同館では合わせて700系新幹線の運転台公開といったイベントを実施しており、特に「ドクターイエロー」の車内見学が高い人気を集めているそうです。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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1件のコメント

  1. マルスM20以前の、めくり式のタッチパネルではなく、列車名を書いたスティックを挿入する指定券発券機があったのを記憶しています。それ以前は台帳方式で、指定券センターに駅から電話して指定券を確保していたものです。ローカルな列車の指定券に関しては発売駅に制限があり、列車の停車駅でしか指定券の発売をしていなかったことを記憶しています。自宅でスマートフォンから指定券が確保できる時代が到来したとは夢のような話です。