高速の暫定2車線は要再考 効果的な東九州道の確定2車線

地方の高速道路では「暫定2車線」がよく見られます。しかし東九州道には「確定2車線」で建設された区間があり、「暫定」より大きな効果を発揮していました。

確定2車線が暫定2車線より効果的なワケ

 大分市から東九州道を南下すると、大分宮河内ICから暫定2車線(片側1車線)となり、制限速度は70km/hです。ところが佐伯ICから新直轄区間に入ると、片側1車線は変わりませんが、制限速度が80km/hに上がりました。

 実はこの区間は暫定2車線ではなく、当初から「2車線」確定で設計・建設されたのです。

「暫定2車線」というのは、「将来交通量が増えたら4車線に拡幅する」という意味ですが、実際にはこういった過疎路線は、並行する一般道に渋滞が皆無なため時間短縮効果は微々たるもの。料金ばかりバカ高くて利用は増えず、永遠に暫定2車線のままだろうと予想される路線が多数を占めています。この区間が2車線確定で建設されたのは、極めて合理的な判断でした。

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上は新直轄方式で建設された東九州道の「確定2車線」区間。下は同じく東九州道の「暫定2車線」区間(2015年8月、清水草一撮影)。

 2車線確定のため、上下線のあいだには暫定2車線区間のような簡素なポールなどではなく、しっかりしたコンクリートウォールが設置されていて、反対車線への飛び出しによる正面衝突事故が起こりづらくなっています。おかげでほかの片側1車線区間より10km/h高い制限速度が実現できたうえ、安全面でも大きなアドバンテージです。

 国交省は、ほかの暫定2車線区間についても抜本的な見直しを行い、新たに2車線確定区間を決め、同様のコンクリートウォールを設置すべきです。これによって反対車線への飛び出し事故を大幅に減らせますし、制限速度を引き上げて利用価値を高めることもできます。

 ただこの佐伯~北川間59kmには、追い越し区間も皆無でした。つまり、前に遅いクルマが1台いると、どうにもなりません。私の走行時にも、明らかに高速道路に慣れていない乗用車が異常にゆっくり走っていて、時間を大幅にロスし、一般国道より速いのかどうかすら微妙になりました。せめて2~3か所は追い越し区間を設置してもらいたいところです。

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