ホームドア、発想の転換で早期設置を実現 東急

ホームドアは安全性の向上に効果がありますが、諸般の事情により設置が難しいのも現状です。そうしたなか、東急が“発想の転換”を行いました。

「ホームドア」の苦悩

 駅ホーム上の安全を守る“究極の方法”ともいえるホームドア(可動式ホーム柵)。線路転落や列車接触などの事故防止に大きな効果があり、都市部の地下鉄やモノレールなどの新交通システムを中心に、その姿を見かけることが増えました。国土交通省によると、ホームドアは2015年3月末時点で全国615の駅に設置されています。

 ただこの先、ホームドアの普及を進めるには、まだ解決すべき課題がいくつか残されています。

 そのうち最も悩ましい問題が、列車によりドアの数が違う場合どうするか、ということでしょう。

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全列車でドアの数、位置が同じであれば、ホームドアは設置しやすいが(2009年10月、恵 知仁撮影。写真は福岡市交通局)。

 ある列車はドアが4か所、別の列車はドアが6か所、というようにドアの数が違う列車が混ざって走る路線では、一般的な「横開き式」のホームドアではすべての列車に対応できません。

 これを解決するため、これまでさまざまな試行錯誤がありました。「横開き式」ではなく、ロープやバーが上下方向に動く「昇降式」のホームドアはその代表例でしょう。しかし、扉が閉まると完全な“壁”になる「横開き式」と比べて、事故防止の効果は劣ります。

 また「昇降式」は、杖の先で前方を探りながら歩くことの多い視覚障がい者にとって、「ドア位置を探しにくい」「柱にぶつかる危険性がある」といった欠点があります。

 結局、最善の策と考えられるのは、その路線を走る列車のドア数を統一し、「横開き式」ホームドアを設置すること。しかし、車両を完全に置き換えて統一するには、どうしても時間がかかります。

 ではホームドアの設置は、時間をかけて進めていくしかないのでしょうか。

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コメント

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5件のコメント

  1. ホームドアと電車ドアの間に空間ができると言うことは、
    その空間にとどまる人がいた場合の安全対策も考えないと行けないですね。

  2. ホームドアと車両間での動線は確保されているのだろうか?
    降りる人乗る人でごった返すのでは?

  3. ホームドアの開閉は誰がするのだろうか。沿線民なので様子を見てみたがホーム端から1.5mくらいはあったので駅に操作要員を配置するのか? ホームの渋谷寄りの端は幅が半分くらいになっていた。ホームドアと車両の間に人がいないことを確認しないと発車できないから遅延の要因にならないか。1駅だけなら誤差程度でも、この方式が適用できそうな駅すべてに適用したら朝の遅延(と混雑)はもっとひどくなると思う。こんな姑息なことより即刻6ドア車全廃したらどうか。

  4. 車両扉を6つ全開じゃなく、2つ閉鎖すりゃいいじゃん

  5. ホームドアと車両ドアの枚数が違うと行列がぐちゃぐちゃになり何より降りた客が混乱するため発車が遅れると思いますよ。
    6枚ドアと4枚ドアの2つの柵を用意し到着列車にあわせて上げ下げするのがいいと思います。