山手線新車E235系は何を目指すのか トラブル原因「INTEROS」の意味

山手線へ13年ぶりの新車・E235系がデビューしましたが、初日に「INTEROS(インテロス)」が原因とされる車両トラブルが発生。運休が続いています。E235系は何を目指した電車で、「INTEROS」はいったい何を目的に搭載されたのでしょうか。

13年ぶりに登場した山手線の新車・E235系

 2015年11月30日(月)に、山手線で営業運転を開始したJR東日本の新型車両・E235系。しかし初日に車両トラブルが発生し、現在も運休が続いています。このE235系とは、そもそもどんな車両なのでしょうか。

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営業運転開始を前に、山手線で試運転を行っていたE235系(2015年9月、恵 知仁撮影)。

 E235系は、山手線では13年ぶりの新車として今年3月に完成。前面全体が“山手線”を表す黄緑色になっていて、側面も客用扉とその上部が縦に塗られて(実際には黄緑色のステッカーを貼り付けて)います。ホームドアの設置に伴って、従来車両のように窓下に帯があると色が見えづらいのがその理由。縦方向なら“黄緑色”がよく見えるため、乗車する際に間違えることもありません。

 車内も座席や吊り革に黄緑色が配されているほか、そこで目を引くのが、上部にずらりと並んだ液晶ディスプレイ。これまでは扉上のみでしたが、E235系では窓上にも設置され、列車の運行情報やニュース・天気予報、また動画を使った広告などのコンテンツを、さらに活用することが可能になりました。

 ところで、動画コンテンツを提供するには大きなデータのやりとりが発生します。そのほかにも、E235系では走行機器の制御や状態監視、車内温度の管理など、従来よりも多くの情報をすばやく伝送する必要がでてきました。そのために開発されたのが、今回の車両トラブルに関する報道でも“原因”として名前が出てきた「INTEROS(インテロス)」というシステムです。

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コメント

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5件のコメント

  1. 初日に問題点が見つかったのが、不幸中の幸いでしたね。
    1日でも早く問題点を直し、運用に復帰してもらいたいものです。
    運行開始初日に早速乗りましたが、せっかく車内はかなりおしゃれで豪華で、バリアフリーにも特化したハイグレードな電車なのですから。
    今後の復旧と活躍に期待しています。

  2. 続き。量産時には「INTEROS」を「TIMS」に戻した「E237系」も作っておいた方が、、、。北海道でも、「アルミ製」と「ステンレス製」と作り分けていたようだし、、、。

  3. 故障の原因は、想定外の「中吊り広告」の復活により、重量がオーバーしてしまい、「INTEROS」が誤作動を起こした、、、というのはどうだ?(そんなにやわなシステムがあるか!)

  4. 最近のJRの新型電車って、顔がまるで電車らしくないね。
    前照灯はダブルでもシングルでも良いけど昔風にはっきり判るようにセットして欲しい。なんたって眼に相当するものだからインパクトが大きいです。

  5. 今春のとある午前中に「山手線新型電車」の特集をやると番宣。じゃ、と放映時間になって画面を見ると、架線柱がぶっ倒れてお馴染みの山手線が立ち往生してる映像が。結局は放映時間全てがこのトラブルの中継に費やされ、235系の特集はふっとn