「金太郎アメ」は過去の話? 変わる私鉄経営、そのセオリー

私鉄沿線はそのグループ企業の店舗が多く、それが私鉄経営のセオリーでもあります。このため、どの駅も似た風景で「金太郎アメ」のようだともいわれますが、近年、そのセオリーが変化しつつあるようです。

「金太郎アメ」解消、ポイントになるある空間

 東急が進める、駅ごとの個性づくり。同社は現在、「エキナカ」や高架下など、これまであまり使われていなかった鉄道関連の空間を、駅や街の個性づくりに活用し始めています。

 駅前や周辺のいわゆる「一等地」には、すでに自社系列のデパートやスーパーが立地。これらの既存ブランドで駅ごとの個性を打ち出すのは難しいため、それ以外の場所で活路を見出している、とみることもできるでしょう。

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武蔵小杉駅の高架下に開業した商業施設(2015年11月24日、末吉史樹撮影)。

 その例が、武蔵小杉駅(川崎市中原区)で見られます。東急は2015年11月25日(水)、駅南口の高架下に新しい商業施設を開業しました。

 武蔵小杉駅にはすでに「東急スクエア」や「東急ストア」などがありますが、この新しい商業施設では店舗のデザインや運営などをテナント側にあえて一任。既存施設との差別化が図られた結果、一見すると鉄道会社が関わっているとは分からないほどです。

 武蔵小杉エリアは、この10年で人口が16%増加。駅の乗降客数は28%も増えました。新たな住民は若い世代やファミリー層がほとんどです。東急は新しい商業施設について、そうした新しい住民がその街に住むのが誇らしくなり、人が集まって交流が生まれる場所を目指したといいます。

 東急は今後も、エリアや駅ごとの個性を活かした活性化を続けるとのこと。同社の試み、ほかの私鉄の沿線風景にも影響を与えていくのでしょうか。

【了】

Writer:

小学校の校庭横をブルートレインが走り、上空をF4「ファントム」が飛ぶ環境で育つ。旅とグルメを愛し、各地の温泉やおいしい食べ物には目がない。

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コメント

1件のコメント

  1. 東急が京王C&Cに知名度やショップ数で勝るカレーショップを持っておらず

    今後もそのような展開予定がないなら来てもらうのは賢明な選択だとは思う。

    恐らく東急サイドは京王という事も意識してはいないだろうし、

    鉄道事業者が自社客を取り込むためにエキナカでコラボをするのはそう問題ではないような気がする。

    今や東急は不倶戴天の敵であった西武の一日乗車券を売ったりスキー場の共通リフト券を出す時代、

    箱根山などと言ってる時代じゃないのでしょう。

    (としても京王は東急の味方だった訳で)

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