「金太郎アメ」は過去の話? 変わる私鉄経営、そのセオリー
私鉄沿線はそのグループ企業の店舗が多く、それが私鉄経営のセオリーでもあります。このため、どの駅も似た風景で「金太郎アメ」のようだともいわれますが、近年、そのセオリーが変化しつつあるようです。
京王系のカレーショップが東急駅に
東急電鉄は2015年12月7日(月)、田園都市線・中央林間駅(神奈川県大和市)に駅直結型の商業施設「エトモ中央林間」をオープンしました。
いわゆる「エキナカ」の施設内で目を引いたのが、新たに設けられたフードコート。京王電鉄の系列である「カレーショップC&C」が出店したのです。
私鉄の沿線経営では、駅周辺の商業施設を自社系列で固めるのは、いわばセオリー。今回のような動きは非常に珍しいことです。
東急は「カレーショップC&C」誘致について、ほかの鉄道会社系列ということは特に意識せず、施設のコンセプトや地域性に合うと判断したためといいます。
自社ブランドでの統一にこだわらず、むしろ地域ごとや駅ごとに異なるカラーを出そうとする東急の戦略には、どんな背景があるのでしょうか。
東急が京王C&Cに知名度やショップ数で勝るカレーショップを持っておらず
今後もそのような展開予定がないなら来てもらうのは賢明な選択だとは思う。
恐らく東急サイドは京王という事も意識してはいないだろうし、
鉄道事業者が自社客を取り込むためにエキナカでコラボをするのはそう問題ではないような気がする。
今や東急は不倶戴天の敵であった西武の一日乗車券を売ったりスキー場の共通リフト券を出す時代、
箱根山などと言ってる時代じゃないのでしょう。
(としても京王は東急の味方だった訳で)