軍がサンタ追跡 いまなお続く冷戦時代の暖かい物語
きっかけは60年前の“あるハプニング”
現在からちょうど60年前の1955(昭和30)年12月24日夜。アメリカはコロラドスプリングスに位置する米軍の北アメリカ防空司令部「コーナッド」基地に、子どもから電話が掛かってきました。
「サンタさんはいまどこにいるの?」
電話を受け取ったコーナッドの担当者は、機転を利かせて以下のように返答しました。
「レーダーの追跡によると、いまちょうどサンタさんは北極から南に向かっていますよ」
実はこれ、地元のスーパーが主催した「やあ良い子のみんな! 私(サンタ)に電話してね!」というイベント広告に記載された電話番号が、たまたまコーナッドの番号に誤植されてしまったため発生したハプニングだったのです。
それ以来、コーナッドでは毎年サンタさんがいまどこを飛行しているのか、子どもたちに情報を提供するという行事が実施されるようになりました。1958(昭和33)年、コーナッドは現在のノーラッドに改編されましたが、「サンタさんの追跡」はそのまま引き継がれています。
コメント