中国念頭、航空団51年ぶり新設 那覇の戦闘機部隊が倍増
航空自衛隊・那覇基地の戦闘機部隊が増強され、第9航空団が新たに発足しました。「航空団」の新設はおよそ半世紀ぶり。背景にはスクランブル回数がここ数年で4倍になるといった、東シナ海方面の状況があります。
那覇基地の戦闘機部隊をふたつに
2016年1月31日(日)、航空自衛隊・那覇基地で第9航空団が発足。同基地の戦闘機部隊が倍増し、約40機体制になりました。
那覇基地の戦闘機部隊は従来、第204飛行隊のみでしたが、このたび築城基地(福岡県)の第304飛行隊を那覇へ移動。ふたつの戦闘機部隊(204・304)が所属する「第9航空団」が、新たに那覇基地で編成されました。「航空団」の新設は51年ぶりのことです。
なお、この第9航空団に所属する戦闘機はすべて、空自の主力戦闘機であるF-15「イーグル」です。米マクドネル・ダグラス(現・ボーイング)社が開発した機体で、アメリカ軍での運用開始から約40年が経過していますが、航空自衛隊によると「基本設計の優秀さとレーダーをはじめとした電子機器、搭載装備の近代化が進められ、現在でも能力的に最も均衡のとれた、信頼性のおけるトップクラスの実力を持つ戦闘機」だといいます。
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