「中国の零戦」誕生も? 予算激増、中国ステルス機

中国で開発されている2機のステルス戦闘機。ただちに日本などにとって脅威になる可能性は低いと考えられますが、将来的にはどうなのでしょうか。「メイドインジャパン」も、かつては粗悪品の代名詞だったことがあります。

実態と異なる中国発表の国防予算

 昨今、中国の国防予算は急増しており、2015年度予算における公表額は8890億元(約17兆円)に達するとみられています。しかしこの公表額には、装備の調達費や研究開発費などは含まれていません。そのため実際の額は1.3倍から2倍、ないし3倍近いと推測され、34兆~51兆円にも達する可能性があります。日本の2015年度防衛予算は4兆9801億円ですから、文字通り桁違いの額です。

 中国軍はいま、この潤沢な資金によって急速に近代化を進めています。とりわけ航空戦力の増強ぶりは目を見張るものがあり、将来を見越したステルス戦闘機の開発でも「J-20(殲20)」および「J-31(殲31)」という2機種のステルス戦闘機が確認されています。しかし、この2機種の実態についてほとんど知られていません。実のところ「J-20」「J-31」という名称でさえ「そう呼ばれているらしい」ことしか分かっていません。

公開された「J-31(殲31)」のモックアップ(関 賢太郎撮影)

 J-31は2014年の「中国国際航空宇宙展」に出展され、はじめて一般公開されました。このJ-31は航空自衛隊でも導入する予定のF-35によく似ており、ほぼ同水準の性能を目指した戦闘機であると推測されています。またその輸出型の名称には「FC-31」が指定される見込みです。

 対しJ-20はこれまで一度も一般公開されたことがなく、飛行試験中の写真以外、なにも確定的なことが分かっていません。公開されたJ-31は輸出を見越した機で、中国空軍にとっての本命は、厚いベールに包まれたこちらのJ-20なのかもしれません。

 J-20は2010年末にその存在が初めてネット上で明らかにされ、2011年1月11日に初飛行した様子が、やはりネット上に流されました。J-20は戦闘機としては極めて大きい部類で、ステルス機としては珍しい先尾翼(カナード)を備えることからも、当初はあくまでもコンセプト機であり、実用化されないのではないか、という推測もありました。しかし現在では6機が確認されていることから、恐らくは実用化を目的とした開発試験が実施されていると思われます。

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