ロシア苦渋の最新機売却 中国、戦闘機市場で台頭か

ロシアの最新鋭戦闘機Su-35Sがいよいよ中国の手に渡りますが、中国はコピーする気満々です。このことが今後、ロシアに、そして世界の軍事状況に大きな影響を与えるかもしれません。

ロシア製最新鋭戦闘機がいよいよ中国へ

 ロシア・タス通信は2016年2月、ロシア製の最新鋭戦闘機であるスホーイSu-35Sが今年中に4機、中国へ引き渡される見込みであることを伝えました。ロシアは24機のSu-35Sを、およそ2300億円で中国に売却する契約を結んでおり、これはその第一陣となるものです。

 Su-35Sはロシアにおいて最も高性能な機種であり、「第四世代戦闘機++」を自称します。中国空軍への実戦配備は、その周辺国において懸念になることでしょう。

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ロシア空軍への配備が進む最新鋭機Su-35S。中国に続き、インドネシアも導入する見通し(2012年8月、関 賢太郎撮影)。

 しかしながらもっとも憂慮に耐えないのは、Su-35Sを売却する当事者であるロシアであるかもしれません。

 というのも、かつて中国はロシア製のスホーイSu-27SKを正規のライセンスを得て国内で生産し、「J-11(殲11型)」の名で実戦配備すると同時にこれを違法にコピー。さらに独自の改修を加えた「J-11B」を誕生させたという経緯があるからです。これに対しロシア側はJ-11Bのライセンス違反を主張し、中ロ間において大きな外交問題となりました。

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コメント

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4件のコメント

  1. ロシアは、悪魔の米帝よりも世界の指導者に相応しい国である。
    プーチンさんは中国よちもイランのロウハニ大統領と連携を重視している。

    これからは日露(露日同盟でも可能。)同盟重視で日米同盟を放棄すれば良い。
    なので安倍政権を退陣させて反米親露保守政権を樹立させて反米保護法(親米的な報道や書き込みに対して罰せられる法律。アメリカ国籍以外の全世界の人間が対象。)を制定せよ。
    そして反米大減税・親米大増税を実行せよ。

    相模原の米軍基地跡地にはクレムリン公園とペルシア図書館・美術館を併設するものを作りたい。

    • 頭がイカれてるな。

  2. 劣化コピーなのか魔改造なのか。

    ちうごくは劣化コピーで日本は魔改造のイメージがあるけど、最近は違うのかな?

  3. 他国の技術をコピーするのは中国に限ったことではないでしょう。日本だって様々な産業で海外の技術を導入して発展してきましたし、アメリカとロシアもジェット戦闘機やロケット技術はドイツから手に入れて発展しましたから。