車窓左右を楽しめる配慮 観光列車「四国まんなか千年ものがたり」2017年登場

JR四国が2017年4月から運行する土讃線の観光列車について、列車名や、それと別に用意される愛称などを発表しました。

「千年」という言葉に思いをはせて

 JR四国は2016年2月29日(月)、車窓から吉野川の渓谷「大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)」などを車窓から楽しめる新しい観光列車について、名前とデザインを発表しました。

 列車名は「四国まんなか千年ものがたり」。この列車が走行する土讃線の琴平駅(香川県琴平町)と大歩危駅(徳島県三好市)のあいだは四国山地を横断し、「地理的にも四国のまんなかあたり」(JR四国)に位置すること、沿線に弘法大師生誕地の善通寺や「こんぴらさん(金刀比羅宮)」、平家落人の伝説が残る祖谷地方といった1000年を超える歴史的な文化や景観が残されていることがその由来です。

「トンネルをくぐり抜ける度に移りゆく清らかで美しい里山や渓谷の景観と『千年』という言葉に、はるか昔に思いを馳せながら隠れた日本の良さを見つけ出す列車旅をイメージしました」(JR四国)

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左右でデザインが異なる「四国まんなか千年ものがたり」の外装(画像出典:JR四国)。

 この新観光列車は「おとなの遊山」がコンセプトで、キハ185系特急形ディーゼルカーを改装。外観デザインは1号車「春萌(はるあかり)の章」、2号車「夏清(なつすがし)の章」「冬清(ふゆすがし)の章」、3号車「秋彩(あきみのり)の章」といったように、3両編成で春夏秋冬、四季の移ろいを表現したものになります。

囲炉裏をモチーフにした天井デザイン

 インテリアは、座席の配列について反対側の車窓も楽しめるよう配慮されているほか、「火棚(薪を使う囲炉裏の上部に吊られる棚)」をモチーフにした天井デザインで“古民家の味わい”などが演出されています。

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褐色木材で凛とした空間にしたという車内(画像出典:JR四国)。

 運行区間は、多度津駅(香川県多度津町)と大歩危駅のあいだですが、主なサービス区間は琴平~大歩危間。年間120日程度、土日祝日に1日1往復するほか、年間50日程度、平日にも貸切列車として走行する予定です。

 また列車名とは別に、上り・下りごとにそれぞれの目的地をイメージした愛称が与えられ、険しい山岳地帯の秘境へと向かう午前運行の大歩危行きは「そらの郷紀行」、「こんぴらさん」へ向かう午後運行の琴平・多度津行きは「しあわせの郷紀行」です。

 運行開始は2017年4月1日の予定。料理を提供する計画もあり、詳細については決定し次第、発表される見込みです。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. JR北海道も見習って欲しい…(。>д_<)線路が無くなったらお仕舞いだよ~(^o^;)

  2. JR四国は知恵者がいるのか、いろいろ工夫をして『鉄』を飽きさせないですね。この列車も坪尻駅停車(運転停車でも可)でスイッチバック線を堪能できるようにしてほしいな。『千年』が駅ホームに停まっているときに特急『南風』あたりと列車交換、または追い越していくようなダイヤを組んでもらえると『鉄』の興奮は最高潮に、、、