『トップガン』の理想と現実 現役空自パイロットが語る“リアル”とは

映画『トップガン』を観て戦闘機乗りに憧れた人も多いと思われますが、実際にはどんな“職業”なのでしょうか。その実像について、航空自衛隊の現役戦闘機パイロットに聞きました。

イーグルドライバーが語る“リアル”

 飛行隊長に次ぐ「ナンバー2」としてパイロットたちを統率し、規範になるという重要な任務に就いている原田三佐は、パイロットの心構えとして最も重要なのは「仲間と連携する協調心」といいます。

「戦闘機は特にそうなのですが、複数の航空機と共に作戦や訓練を行いますので、協調心、団結心というのは欠かせない要素だと思います」(原田三佐)

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F-15J「イーグル」のパイロット、那覇基地第9航空団第304飛行隊の原田三佐(2016年2月、関 賢太郎撮影)。

 そして『トップガン』のマーベリックについては、「個人的には、やはり協調心がないのかな……と思います(笑)」と語ります。

「ただ作中で人間的に成長し、ラストシーンでは欠点を克服、最後は僚機を絶対に見捨てない立派な協調心を身につけました」(原田三佐)

 どんなベテランパイロットも最初は新米。そこから経験を重ね、マーベリックのように成長していくのでしょう。では、ベテランパイロットと新米の違いはどこにあるのでしょうか。

「しいていえば判断力でしょうか。飛行経験の差が大きいと思います。操縦だけではなく、レーダー画面の判読や格闘戦、悪天候時の対処など、すべてにおいて過去の経験に基づいた判断がものをいいます。私も新米のころは初めてのスクランブルで僚機として発進し、とても緊張した覚えがあります」(原田三佐)

 原田三佐も『トップガン』は大好きとのこと。続編では、成長したマーベリックが活躍してくれることでしょう。

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コメント

3件のコメント

  1. 原田3佐の記事を読んで、やはりそうかと思いました。 実は小生も戦闘機パイロットを目指して、57年前に当時は操縦学生と呼ばれていた試験を受けましたが、航空身体検査で裸眼視力1.0の壁に阻まれて涙を吞んだ者の1人です。 しかし、航空ショーでブルーインパルスやF-15イーグルのデモ飛行を見る度に、今でも胸騒ぎやため息が出るのを抑える事が出来ないでいます。 多分、死ぬまで戦闘機パイロットとして大空を駆け巡る夢を見続けることでしょうか・・? 原田3佐の「毎日が自己研鑽の連続!」という言葉を肝に銘じて、残された人生を過ごして行きたいと思いました。 最後に、❝原田3佐、健康に十分に留意して任務に精進されることを祈っています❞ 以上

  2. 湾岸戦争で撃墜された、日系3世トップガン猫田氏を思いだす。祖先が広島出身でハワイ、カウアイ島出身の本物のF16戦闘機乗りです。 ハリウッド映画のような派手さはなくても、国のために命を捧げた彼の偉業をたたえたい。

  3. 80年代の終わり頃、出張でサンフランシスコ郊外に1ヶ月ほど滞在した時、地元で航空ショーがありました。開催日の数日前からジェット戦闘機が市街地を超低空で練習飛行しており、車の運転中に突如飛行機が視界に入り思わずブレーキを踏むこともあったほどです。ショーに参加している戦闘機パイロットは全米から集まった優秀なパイロットと聞いていたのですが、実は私が滞在していたモーテルにも数人宿泊しておりました。何と、モーテルのロビーで朝からヘルメットを小脇に抱えた飛行服姿のパイロットが数人うろついていたのです。彼らこそ本物のトップガンと思ったしだいです。彼らを見て今でも鮮明に記憶に残っている特徴が2つあります。1つは、アメリカ人にしては小柄だなという事でした。私(175cm)よりも皆、小柄でした。そして、これも皆に共通していた2つ目の特徴ですが、首が無い! 首が太すぎて無い様に見える事でした。F1レーサーも強い横Gのため首が太くなると聞いた事がありましたが、なるほどと。

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