コロナ禍5年、鉄道の「傷」は癒えたのか? 東西で異なる回復傾向 “蒸発した需要”を穴埋めするための施策とは

新型コロナウイルス感染症の感染拡大から間もなく5年を迎えます。鉄道事業者の経営はどの程度、元に戻ったのでしょうか。実績からは、通勤や通学に差があるほか、事業者によっても違いがあるなど、コロナ禍の影響が今も垣間見えます。

鉄道は元に戻ったのか? それとも変わったのか?

 新型コロナウイルス感染症によるパンデミックから間もなく5年を迎えます。変異株による感染は今も続いていますが、社会経済活動はほぼ正常化したといってよいでしょう。では、鉄道事業者の経営はどの程度、元に戻ったのでしょうか。

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東急電鉄は2023年3月に運賃を値上げした(写真AC)。

 コロナ禍は、鉄道にも大きな影響を与えました。外出自粛、行動制限によって人の移動が減少したことで、鉄道利用は大幅に減少。例えば東急電鉄の2020年度第1四半期輸送人員は、コロナ前の2018年度同期比で定期が61%、定期外が45%まで落ち込みました。

 しかしパニック的な状況から鉄道利用は徐々に戻り始めます。東急の例で見ると、定期輸送人員は2021年度第1四半期が70%、2022年度同期が75%、2023年度同期が79%、2024年度同期が82%と回復傾向にあります。

 ただ、これを通勤定期と通学定期に分けると傾向が異なります。同期間の通勤定期が71%、72%、76%、79%なのに対し、通学定期は69%、85%、92%、94%とコロナ前に近い水準に戻っています。通学利用はコロナ禍が収束すれば登校に回帰しますが、通勤利用はテレワークが定着してしまったことが分かります。

 一方、定期外は好調です。同じ期間を比較すると、79%、94%、100%、104%の右肩上がりで、2024年度はコロナ前を超える利用を記録しています。この結果、東急の輸送人員に占める定期利用の割合は、2018年度の60%から55%程度に低下しています。

 定期輸送人員はコロナ前の80~90%程度、定期外は100%超というのは、関東の鉄道事業者に共通する傾向です。ところが関西の事業者はトレンドが異なり、定期・定期外ともに90%前後の水準に収束しています。

 各種調査によれば東京圏はテレワーク実施率が高く、都心に近い東急、小田急、京王、東京メトロの通勤定期利用減少率も高い傾向にあります。つまり通勤利用のみが減少したのが関東の傾向ですが、関西では定期、定期外ともに1割弱利用が減ってしまったのです。これはコロナ禍前後の最大の変化といえるでしょう。

【会社で差が…】コロナ禍からの「立ち直り」をグラフで見る

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コメント

1件のコメント

  1. この記事、関東だけど「東京圏」、関西は「関西」。

    この筆者、関東平野に生まれて関東平野で育った人だね。関東の人は何とも思わないだろうけど、こういう書き方をされると関西の人は「あーやっぱり関東人は関東がNo.1で、それ以外は『下』に見てるんだねー、ディスってるよねー」と感じます。

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