熊本大地震21分後にF-2発進 何も見えない戦闘機、災害時になぜ飛ぶ?

災害対応能力、今後はさらに向上か 新型戦闘機の効果とは

 阪神淡路大震災では、県知事自身が被災したことにより災害派遣要請が行われず、最初に八尾駐屯地(大阪府)からOH-6Dヘリコプターが離陸したのは地震発生から1時間半後でした。しかも出動するための法的根拠が無かったため、陸上自衛隊は機転を利かせ「訓練飛行」という名目で離陸し、機内から手持ちによるビデオ撮影を行いました。

 現在では「震度5弱」以上の地震が発生した場合、自衛隊は航空機を発進させ自主的な情報収集を行えるようになっており、2011(平成23)年の東日本大震災においても、地震発生から11分後には最初の自衛隊機が離陸しています。

 また、今年中に自衛隊へ引き渡しが行われる予定のF-35A「ライトニングII」戦闘機は複数の赤外線監視装置を搭載しており、その映像をリアルタイムで地上に送信する能力を持ちます。F-35が5分待機を行えるようになるにはまだ数年を要する見込みですが、実用化後は初動からより詳しい情報を得られるようになるでしょう。

【了】

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Writer: 関 賢太郎(航空軍事評論家)

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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コメント

10件のコメント

  1. 中国もロシアも、日本の顕著な災害発生の最中こそ、日本の防衛能力(遅れなどで動揺)をスクランブルの姿をみて、データ収集していることは想像できると思うが、今回の事例においても排除できないと考える。そういう姿勢を国外的に封じることも自衛隊のミッションであると思う。

  2. 別にいいじゃん

  3. F-35のセンサーにそんな用途もあったとは。なるほど。百聞は一見にしかずで、有効な情報が早い段階で得られて、適切な支援に繋げられそう。

    ちなみに、中越地震などでもF-2なりF-4なり飛んだんでしょうか?

  4. 使えるものを全て使い
    情報を集める。
    初動の必要性は、全てに勝ります。

  5. せっかく自衛隊は頑張っていても、政府自体の初動がうまくいっているとは全く思えないけどね。

  6. 東日本・・11分後発進。やはり、出てはいたんですね。
    でも、広いから白波のない海、リアルに官邸に伝えられても、大津波、判断できなっかたのかなー。
    余計ですが、先人たちが、毛筆や18メーター記し、で伝えていたのに・・、「逃がさなかった」自治体が甘かった。

  7. >F-4E/J 680さま

    百里基地新選組隊長機の、
    カン&クリの機体ナンバーですね!!
    “初動の必要性”“情報を集める”から判断して、F-4E/J 680さんは栗原二尉でしょうか?

  8. これは良記事。もっと自衛隊の国内への活躍を周知すべき。

  9. 阪神淡路大地震の時は、翌朝、AH-1(アパッチ)の様なヘリが神戸市(少なくとも、灘、東灘区)上空を低高度(概ね300フィート)で飛行し、数百メートル毎にホバリングして、その場で360度旋回し、あたかも全周写真を撮っているような行動を取っていました。
    その後、1時間ほどしてから、2 台人組の二輪の偵察隊と思われる迷彩仕様のバイクが、何組か通過し、さらにその後、5人程度のグループ(一個小隊規模?)の自衛官が、山方面に向かって通過して行きました。
    私の家の救助活動(祖母が倒壊家屋の下敷きになっていて、自分達で居場所は確認していた)に手を貸してくれたのは、東京消防庁・渋谷?新宿のレスキューの方々でした。柱の下にいたので、家族だけでは引き出せなかった時、祖母の遺体を出してくれました。

  10. 戦争ではなく国民の安全を守るための道具に使って欲しいね