韓国機炎上事故、ボーイングへの影響は? 苦境の「旅客機メーカーの王」信頼復活のカギ

ボーイングは相次ぐ品質問題などで苦境に立たされるなか、さらにチェジュ航空の事故が襲いました。同社はこの状況を乗り越え、かつての勢いを取り戻すことはできるのでしょうか。

ボーイングが「どん底は抜けた」アピールするには

 ボーイングが技術力重視の体質に戻るとしても、巨大企業ゆえにある程度の時間はかかるでしょう。一方で、対外的には「どん底の状況から復活した」というメッセージを、顧客や航空業界に示す段階に来ているともいえるかもしれません。

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737-MAX8型機のイメージ(画像:ボーイング)。

 ここで活用できそうなのが、昨年、出展を控えてきた世界が注目する大規模な航空ショーでの実機展示だと筆者は考えています。とくに、伝統も出展規模も世界一とされる6月のパリ航空ショーは、強いメッセージ性を発揮できるチャンスといえるでしょう。

 たしかにチェジュ航空の着陸失敗事故の影響も懸念されるかもしれません。事故の原因はこれから慎重な判断のもと当局が調査をするわけですが、しかし現状の報道を総合すると、「737-800の機体設計自体には問題ない」という見立てもできます。この方向性に変わりがなければ、今回、チェジュ航空の事故がボーイングの復活に影響する可能性は少ないと思われます。

 その反面、近年囁かれているボーイングの品質低下がチェジュ航空の事故に影響を与えた可能性が出てくれば、ボーイングの復活は確実に遠のくことになります。

 そういった意味では、2025年、特にパリ航空ショーでのボーイングの動きは、より大きな業界的な注目を集めることになるでしょう。

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