神戸線ワースト、首都高は三郷線が 都市高速、2015年渋滞ランキング

国土交通省が2015年の首都高速および阪神高速における「渋滞ワーストランキング(速報)」を発表。「阪神高速3号神戸線・西宮JCT~第二神明接続部」の上下線が年間合計とゴールデンウィークの両方で3位以内に入りました。

三郷線は上りが年間に、下りがGWにランクイン

 国土交通省は2016年4月28日(木)、首都高速道路および阪神高速道路における2015年の「渋滞ワーストランキング(速報)」を発表しました。なお、いずれのランキングも7時~19時の12時間を集計対象にしています。

「JCT区間別の渋滞ワーストランキング(年間合計)」の1位は「阪神高速3号神戸線下り・西宮JCT~第二神明接続部」で「渋滞損失時間」は366万人・時間/年。2位は同じ区間の逆方向である「阪神高速3号神戸線上り・第二神明接続部~西宮JCT」で301万人・時間/年でした。

 以下、3位は「首都高速6号三郷線上り・三郷JCT~小菅JCT」で215万人・時間/年、4位は「首都高速5号池袋線上り・美女木JCT~板橋JCT」で167万人・時間/年、5位は「阪神高速13号東大阪線上り・東大阪JCT~東船場JCT」で158万人・時間/年でした。

「渋滞損失時間」とは「混雑によって余計にかかる時間」のことで、2015年の都市高速における総計は「7200万人・時間」。つまり「ひとりの人間が7200万時間、渋滞に巻き込まれていた」ということになり、労働力に換算するとおよそ4万人分に相当するといいます。

 なお、首都高速と阪神高速の渋滞は「平日朝夕を中心に、長時間にわたり速度低下が生じている」(国土交通省)ため、高速道路のワースト1位「東名高速道路上り・海老名JCT~横浜町田IC」の134万人・時間/年と比べても、「渋滞損失時間」が多いといいます。

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赤色が「JCT区間別の渋滞ワーストランキング(年間合計)」上位30位の区間(画像出典:国土交通省)。

 ゴールデンウィーク(2015年4月28日~5月8日の11日間)のランキングでは、1位は年間合計で2位でもある「阪神高速3号神戸線上り・第二神明接続部~西宮JCT」で「年間損失時間」は12.8万人・時間/年。2位は多摩川トンネルと羽田空港を経由する「首都高速湾岸線東行き・川崎浮島JCT~東海JCT」で12.4万人・時間/年でした。

 3位は年間合計で1位にもなった「阪神高速3号神戸線下り・西宮JCT~第二神明接続部」で10.9万人・時間/年、4位は山手トンネルを通る「首都高速C2中央環状線外回り・西新宿JCT~熊野町JCT」で4.4万人・時間/年、5位は「首都高速6号三郷線下り・小菅JCT~三郷JCT」で4.2万人・時間/年です。

 その期間における「渋滞損失時間」の合計は193万人・時間/年で、首都高速および阪神高速を利用したクルマ1台あたり5分に相当するとのこと。

 国土交通省ではこれらの結果を踏まえ、各地の渋滞対策協議会などで引き続き要因の分析、対策の検討を行っていくとしています。

【了】

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