伝説の「世界唯一の公共交通」廃止後どうなった? ”驚嘆”の現地の様子とは 元「車両」はまさかの場所に

2024年4月末、世界で唯一、広島市にしかなかった乗りもの「スカイレール」が運行を終了しました。「スカイレール」廃止後、沿線の様子や交通アクセスはどのようになっているのでしょうか。現地を訪れてみました。

駅舎、レール、車両…いまどうなってる?

「スカイレール」の後継にあたる電気バスは、JR瀬野駅からみどり口駅へ向かい、そこから瀬野駅へと戻る循環路線がメインです。バス停は11か所あり、傾斜地の中腹や、みどり中央駅よりさらに山側にある住宅地にも停車します。スカイレールは2区間の途中、中間駅の「みどり中街駅」しか停車しなかったことから、アクセスは現在の方が向上しているといえるかもしれません。

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「スカイレール」の代替交通手段となっている電気バス(乗りものニュース編集部撮影)。

 一方で、「スカイレール」ではみどり口駅からみどり中央駅まで所要時間が約5分だったのに対し、この日の電気バスでは約10分に。単純な2区間比較だと、所要時間は倍増していました。

 そして、「スカイレール」の駅舎やレール跡ですが、2025年1月現在ほぼそのままの状態です。

 駅のホーム入口のシャッターこそ閉められているものの、みどり口駅には、「スカイレール」について紹介されたチラシなどが現在も掲示されています。加えて、みどり中央駅北口に隣接する空き地には、役目を終え、レールから降ろされた「スカイレール」の車両が2両、安置されているのも確認できました。

 なお「スカイレール」運行終了時の報道では、駅舎やレール部分は、今後数年をかけて撤去される予定と述べられていました。解体・撤去が滞りなく進んだ場合、現役時代とほぼ変わらない姿を見ることができる期間は、そう長くないのかもしれません。

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