「渋滞するに決まってるじゃん」な構造を変えられる? 首都高“渋滞を半減させます”宣言 どうやって?
首都高が2040年をめどに、今よりも渋滞を半減させることを宣言。周辺道路の整備で更なる渋滞緩和が見込まれるものの、それでも渋滞が残るとされる箇所は、手の施しようがないようにも見えます。どう改良していくのでしょうか。
15年後に「渋滞半減させます」
首都高速道路は2025年1月24日、「首都高快適走行ビジョン2040」と題した冊子を公表しました。現在進行中の各種プロジェクトを踏まえた、これからの渋滞対策についてまとめたものです。
![Large 20250209 01](https://trafficnews.jp/wp-content/uploads/2025/01/250124_jct_01-1-600x400.jpg)
この3月で全線開通から10周年を迎えるC2中央環状線などの整備や、各種の改良により、この四半世紀で首都高の渋滞はおよそ半分に減少したといいます。そこで、首都圏で事業中の高速道路網が概成する2040年を目標に、今よりさらに「渋滞半減」を目指すとしています。
現在は箱崎JCTなどを中心とした都心部の渋滞も残っていますが、C2やその外側の放射路線、湾岸線などが主要の渋滞区間となっており、都心部の渋滞が緩和されたぶん、外縁部に拡がっていることがわかります。
それが2040年になると、首都高C1の日本橋区間は地下化され、外環道の関越-東名区間や横浜の圏央道(横浜環状南線・横浜湘南道路)、東埼玉道路、北千葉道路などが開通。都心部も外縁部もかなり渋滞が緩和されているという予測図が描かれています。
それでも、15年後も変わらず赤い線で示される渋滞ポイントがいくつか存在します。
たとえばC2と4号新宿線が交わる「西新宿JCT」付近、3号渋谷線が交わる「大橋JCT」付近、6号向島線に7号小松川線が合流する「両国JCT」などです。これらは今でも、激しい“合流渋滞”が起こっています。
西新宿JCT(中央道方面)は、ひっきりなしにクルマが通る2本のランプが合流して1本のランプになり、それがさらに狭まって2車線の4号線に合流していきます。両国JCTの都心方面も、6号線の本線がJCT合流の手前で突如、2車線から1車線に絞られて7号線と合流する構造です。どちらも現地を走れば、「そりゃ渋滞するでしょ」と思わずにはいられません。
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