「JR貨物の機関車が牽引する豪華列車」はまるで「走る料亭」!? 揺れる車内でガチ調理 “究極の食堂車”を体験!
東急とJR四国は、豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」を用いた四国・瀬戸内エリアのツアー列車の運行を開始します。何がスゴイのか、実際に確かめてきました。
東急の豪華列車が瀬戸内エリアで運行
東急とJR四国は、豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」を用いた四国・瀬戸内エリアのツアー列車「THE ROYAL EXPRESS ~SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN~」を2025年1月31日(金)から運転します。1月24日(金)には、報道関係者を対象とした試乗会が開催され、東急の豪華列車が瀬戸大橋を渡りました。
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「ザ・ロイヤル・エクスプレス」は、伊豆急行の2100系電車を全面改装した車両で、8両編成1本のみが存在します。インダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインを担当しており、外観は美しいロイヤルブルーとなっています。通常の運行区間は横浜~伊豆急下田間ですが、これまで北海道や四国、静岡にも「出張」する形で、各地で運行されてきました。
四国で運行されるのは昨年に続き2回目で、1月31日から3月10日まで計6回の予定。今回は5両編成に短縮され、電源車を連結し電気機関車が牽引する客車列車として運転されます。
東急の松田高広 社会インフラ事業部 事業統括グループ 担当部長は「既に募集定員を上回る申し込みがあり、1人で参加される方も増えてきています。リピートされる方も多く、特に車内で提供する食事が高い評価を得ています」と話します。
神業!? 揺れる車内で“天ぷらを揚げる”
座席を割り当てられた6号車のダイニングカーは、組子などの伝統工芸やステンドグラスなどが各所に施されていました。「列車」というよりは「走る応接間」といった印象です。昼食をとることができるダイニングカーは2両あり、このほかキッチンカー、書斎のようなライブラリーカー、展望車まで連結しています。
乗車できるのはわずか15組(最大30人)。5両編成の列車としては破格の少なさです。乗客はリビングのようなゆとりある空間で、ヴァイオリニストの大迫淳英さんの演奏に耳を傾けながら、鉄道の旅を楽しむことができます。
試乗した報道陣には、高松市の日本料理店「二蝶」が手がけた、初日の昼食メニューの一部が提供されました。「餡餅雑煮」「太刀魚紫蘇巻き揚げ」「慈姑唐揚げ」といったメニューは見た目も美しいものでしたが、地域を代表する料亭が“列車内で天ぷらを揚げて、その場で提供する”ということ自体にまず驚きます。
二蝶の山本 亘料理長によると、揺れる車内で本格的な料理を提供するため、鍋の油の量を調節したり、うどんを茹でる際は通常より大きな鍋を用意するなど、試行錯誤を重ねてきたといいます。
飲み物も手抜かりはなく、愛媛県が誇る柑橘類「紅まどんな」の無添加100%ストレートジュースなども、従来のオレンジジュースの概念を覆す、濃厚かつさっぱりとした味でした。
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