東急の豪華列車が「瀬戸大橋」を渡った!“超珍編成”で運行 電車なのに国鉄型機関車が牽引のナゼ

岡山~多度津間で東急の豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」の報道関係者向け試乗会列車が運行。東急の車両が瀬戸大橋を渡る珍しい光景が実現しました。

東急の豪華列車を国鉄型機関車が牽引

 JR西日本とJR四国にまたがる岡山~多度津間で東急の豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」の報道関係者向け試乗会列車が2025年1月24日に運行されました。東急の車両がJR西日本の電気機関車に牽引されて瀬戸大橋を渡る珍しい光景が実現しました。

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東急の豪華列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」を牽引するJR西日本の電機機関車(乗りものニュース編集部撮影)

 東急とJR四国は、豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」を用いた四国・瀬戸内エリアのツアー列車「THE ROYAL EXPRESS ~SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN~」を2025年1月31日(金)から運転します。今回の試乗会列車は、それに先駆けて運行された形です。

「ザ・ロイヤル・エクスプレス」は、伊豆急行の2100系電車を全面的に改造した車両で、8両編成1本のみが存在します。インダストリアルデザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインを担当しており、美しいロイヤルブルーの車体が印象的です。四国を走るのは昨年に続き2回目となります。

 運行にあたっては、東急がプランの販売や企画運営、地域連携施策、車内サービスの提供を担当。JR四国が四国内の運行に携わるほか、JR貨物も高松駅以降の運行に必要な電気機関車を提供します。JR西日本は岡山~児島間の運行を担当し、岡山~高松間の電気機関車を提供します。4社の鉄道事業者が関わる異色の列車です。

 今回、岡山~高松間は、JR西日本の電機機関車(EF65 1134号機)+「ザ・ロイヤル・エクスプレス」5両+電源車という編成で運行されました。

 進行方向が変わる高松駅で機回しを行い、JR西日本の電気機関車を切り離した上で、逆側にJR貨物の機関車(EF210-140号機)を連結。高松~多度津間はJR貨物の機関車+電源車+「ザ・ロイヤル・エクスプレス」5両という編成で運行されました。

「ザ・ロイヤル・エクスプレス」は電車であり、運行予定の路線も全て電化区間ですが、自車のパンタグラフは使わず「客車」として運行されます。この理由は予讃線のトンネル規格が小さく、特定の電車以外は車両のサイズとパンタグラフに制限があるためです。

 当日は、児島駅で快速「マリンライナー」や特急「しおかぜ」を退避するなど、珍しい光景が実現しました。

【画像】珍編成!これが東急の豪華列車が「瀬戸大橋」を渡る様子です

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