圏央道は3割増加、首都高では長距離利用が減少 首都圏での新料金効果
2016年4月1日に首都圏の高速料金が新体系に移行。その結果、首都高の都心通過交通が減少し、圏央道の交通量が増加していることなどがわかりました。
東名高速~東北道の都心通過が半減
国土交通省は2016年5月20日(金)、首都圏の高速道路料金について、新体系を導入してから1か月の効果を発表しました。
新しい料金体系は今年4月1日(金)に導入。圏央道などの開通により高速道路のネットワーク整備が進んだことから、主に首都高の長距離を値上げし、圏央道を値下げするという、「『整備重視』から『利用重視』の料金体系に移行」(国土交通省)したものです。
その結果、首都高における1日あたりの都心通過台数は、2015年4月の4万3100台が、2016年4月にはおよそ11%減の3万8200台に減少。特に東名高速道路~東北自動車道間の都心通過交通は、5400台から2700台に半減しています。一方、都心通過交通の迂回ルートのひとつである圏央道では、交通量がおよそ3割増加しました。
新しい料金体系では、首都高の近距離区間(24kmまで)は値段が引き下げられ、それ以上の長距離区間は引き上げられています。これにより、24kmを境に短距離利用は約1~4%増え、長距離利用は約3~8%減りました。短距離利用が増えた結果、たとえば首都高3号渋谷線に並行する国道246号の東京都港区青山付近では、交通量がおよそ7%減少。「渋滞緩和に貢献」(国土交通省)したといいます。
【了】
なぜ割高な通行料金に統一するのか。
おかげで首都高の利用頻度が減りました。