首都高老朽化の象徴、造り替えへ 40か月、一部通行止めで
造り替える本当の理由
――TVニュースでよく流れる桟橋部のボロボロになったコンクリート表面の映像ですが、表面のコンクリートが剥離することで、構造物としての強度が下がることはないのですか?
首都高広報部「点検を実施しており、現時点では問題ないことを確認しています」
1995(平成7)年の阪神・淡路大震災により、阪神高速の高架橋が倒壊したことで、道路橋の耐震基準が見直されました。これにともない順次、既設道路にも耐震補強工事が行われ、首都高では全線完了しているはずです。
――東品川桟橋部にも、間違いなく耐震補強を実施したのでしょうか?
首都高広報部「実施しています。ただし、構造物の長期的な安全性を確保する観点から、耐久性の高い橋梁への造り替えが必要と考えています」
つまり、一見ボロボロに見えるけれど、内部までそうであるわけではなく、あれでも阪神・淡路大震災クラスの揺れに耐えるはずであり、造り直すのは長期的な観点から、というわけです。
作り直すなら、将来の首都高速全線を3車線化することを前提に、この部分から片側3車線分を作って欲しい。