「最大規模の鉄道車両案件」 NY地下鉄向け新型車両さらに受注へ 川崎車両

ニューヨーク地下鉄向け新型電車「R211」435両を追加受注。

ベース契約から通算1610両を受注

 川崎重工業のグループ会社、川崎車両は2025年2月6日(木)、ニューヨーク市交通局から、地下鉄電車の新型「R211」435両を追加受注したと発表しました。同社はすでにベース契約として535両、オプション1として640両を受注しており、今回の受注はオプション2ということです。

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ニューヨーク市交通局の新型地下鉄電車「R211」(画像:川崎車両)

 今回の契約金額は約13億ドル(約1773億円)。ベース契約からの通算は約45億ドル(約6327億円)となり、これは同社における過去最大規模の鉄道車両案件だそうです。追加分は、2027年から2028年にかけて納入されます。

 R211電車には、監視カメラや増設の座席、詳細な情報を提供するデジタルディスプレイ、より明るさを増した照明が搭載されています。ドア開口部の幅は、人の滞留を減らすことを目的に既存車両より約20cm広い約147cmに。ニューヨーク市の地下鉄は近年、乗客が増加しているといいます。

 川崎重工がニューヨーク市交通局から初めて受注したのは1982(昭和57)年のこと。同社は「今回の追加発注は、当社が長年北米市場で培った豊富な実績に裏付けられる契約履行能力と、厳しい技術要求への対応力、アフターサービスも含めた当社が提供する顧客価値が高く評価されたもので、引き続きニューヨーク地区の公共交通の整備に貢献していきます」としています。

10両まで増結OK! これが「R211」写真です(写真)

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