ニセコに向けて高速延伸! 「後志道」3.3kmが3月開通 鉄道に代わる高規格道

国土交通省 小樽開発建設部は2025年2月17日、後志道(しりべしどう)の余市IC~仁木IC間3.3kmが3月23日(日)16時に開通すると発表しました。

余市開通から7年、ついに延伸

 国土交通省 小樽開発建設部は2025年2月17日、後志道(しりべしどう)の余市IC~仁木IC間3.3kmが3月23日(日)16時に開通すると発表しました。

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開通する後志道の余市IC-仁木IC間、建設中の様子(画像:小樽開発建設部)。

 後志道は札樽道の小樽JCTから南へ、函館本線の通称「山線」(長万部-小樽)沿いに延びる高規格道路です。2018年12月に開通した余市ICから1区間、南へ延伸します。

 これにより、新千歳空港から所要時間は92分から88分に、札幌市からは73分から69分に、それぞれ4分短縮するとのこと。

 余市はニッカウヰスキーの工場が有名ですが、仁木も含めた周辺では果樹園やワイナリーが点在し、観光の振興などにも期待がかかっています。国交省は余市町役場の声として、「高速道路が伸びて移動時間が短縮されると、余市町や仁木町等に立ち寄ってから、ニセコに来る観光客がより増えると思っており、後志地域全体の観光振興に繋がると期待しています」と紹介しています。

 この沿線は世界的なリゾート地となっている「ニセコ観光圏」に含まれ、高速道路も仁木から南、ニセコIC(仮)までの事業化が決定しています(倶知安-ニセコは事業名「蘭越倶知安道路」)。

 そこから南は事業化されていませんが、将来的には、道央道の黒松内JCTから分岐して黒松内ICに通じている「黒松内新道」と接続することで、函館本線「山線」に沿う高規格道路ネットワークを形成する計画です。なお、その「山線」は、北海道新幹線の札幌延伸時に廃止が合意されています。

 後志道は、小樽JCT-余市IC間は有料ですが、今回の仁木ICまでを含め、余市IC以南は無料道として整備されます。

【7年ぶり延伸!】函館本線「山線」に沿う後志道(地図/画像)

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