前後で“顔”が違う! 元「西武」のユニーク編成引退へ JR東海の国鉄型電車にバトンタッチ
三岐鉄道が、引退を控えた三岐線の851系電車(851編成)に記念ヘッドマークを掲出しています。
851編成に記念ヘッドマーク
三岐鉄道が2025年2月25日から、引退を控えた三岐線の851系電車(851編成)に記念ヘッドマークを付けて運行しています。
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851編成は、西武鉄道から譲渡された車両です。西武所沢工場で701系として誕生し、西武線を走ったあと、3両編成に改造されて1995年から三岐線で使われています。
2012年の脱線事故で先頭車の1両が解体され、代替として翌2013年に西武の元新101系が改造されて連結されました。このため、編成の前後で、先頭車が違う“顔”をしています。
この851編成で掲出が始まったヘッドマークは、三岐鉄道によると車両の「人生(車生?)になぞらえたストーリー風のデザイン」といいます。掲出期間は「当分の間」です。三岐線には譲渡車両が8本(21両)あり、引退を迎えるごとに8回・9種類のデザインを検討しているとしています。
3月17日には「851編成さようなら記念 三岐線一日乗車券」が、近鉄富田、保々、丹生川、東藤原、西藤原の各駅や三岐鉄道本社、三岐鉄道サイトで販売されます。きっぷは硬券D型で図柄は2種類。各500枚限定、各1200円です。
なお、引退を受けて三岐線には元・JR東海の211系電車の導入が計画されています。211系は、1985(昭和60)年から首都圏や東海地区を中心に導入された国鉄型車両ですが、国鉄の分割民営化後も製造が続き、JR東海が保有していた車両は、民営化後の製造が大半を占めます。
三岐鉄道はこの211系を3両編成12本(36両)譲受しています。今後、このうち24両を営業用として改造し、順次投入していく予定です。
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