橋がなんか歪んでる→「空襲の痕!?」 都内に意外と多い「街かど戦禍遺産」たち 東京大空襲80年

東京大空襲から80年がたちますが、今でも東京都内には、戦争の爪痕が残っています。東京大空襲を中心に、9つの貴重な戦争遺構を紹介します。

浅草寺境内にも残る空襲の爪痕

●7 言問橋の親柱の焼け痕(台東区・墨田区)

 隅田川を渡る言問(こととい)橋も、東京大空襲で被災し、対岸へ逃れようとした市民が多数焼け死んだり、熱さのあまり川に飛び込み溺死したりしています。

 石造りの親橋には、焼夷弾による黒焦げ痕が当時のまま残されています。また、橋の西詰(台東区側)の隅田公園には、1992(平成4)年の橋改修の時に取り外された欄干の基部にあった、黒く焦げた縁石の一部が、慰霊碑とともに保存されています。

●8 浅草寺境内の戦災いちょうの焼け痕(台東区)

 浅草寺の境内の西側に、樹齢800年余のご神木・大いちょうがそびえています。

 東京大空襲で浅草一帯は焼失し、本堂も焼け落ちました。ご神木も無傷では済まず、根元に焼夷弾が直撃し、樹木の上半分は焼け落ち、幹の内部も焼け焦げて空洞となりました。

 ただし、ご神木の生命力は絶大で、現在も焼け焦げた空洞を抱きながら、枝葉を伸ばしています。

●9 焼け残った木製の電柱(台東区三筋)

 台東区三筋一丁目の住宅地の四つ角に、大半が焼け落ち、下の部分だけを残した木製の電柱が佇みます。

 東京大空襲で台東区の大部分が灰となりますが、惨状を後世に伝えようと、地元の保存会が電柱を守り続けています。実はこれ、忠実なレプリカで、実物は江戸東京博物館(墨田区)で大切に保存されています。

 改めて、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

【80年前のまま】都内各所に残る「空襲の爪痕」を見る(写真27枚)

Writer:

1962年、東京生まれ。法政大学文学部地理学科卒業後、ビジネス雑誌などの各編集長を経てフリージャーナリストに。物流、電機・通信、防衛、旅行、ホテル、テーマパーク業界を得意とする。著書(共著含む)多数。日本大学で非常勤講師(国際法)の経験もある。

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