「あっ、自動運転バス!」対向車も思わずストップ 神奈川のど真ん中で公道テスト始めるワケ 相鉄バスの答えは?
相鉄バスなど3社と海老名市は、公道を使用した自動運転バスの実証実験を行っています。各社と自治体の狙いはどこにあるのでしょうか。また、乗り心地はどうでしょうか。実験初日、その様子が報道陣へ公開されました。
海老名駅東口~海老名市役所間1.2kmを走行
相鉄バスおよびNTTコミュニケーションズ、先進モビリティ、海老名市は2025年3月10日(月)から、神奈川県央に位置する海老名市内で、公道を使用した自動運転バスの実証実験を協同し行っています。期間は21日(金)までの平日。なおアプリで予約をすれば、一般の人も乗車できます。

初日は海老名駅東口~海老名市役所間で、走行の様子が報道陣へ公開されました。
車両は全長7m弱、全幅2m、全高3mの小型EVバスです。自動運転に必要なレーダーやカメラ、ドライブレコーダーを搭載しています。走行距離は1.2km。市の中心部ということもあり、道幅は片側1車線以上と広いものの、商業施設や信号機、横断歩道があり、交通量も多い環境です。
バスは駅東口ロータリーを右折で出ると、直線道路を進みました。渋滞気味であり、速度は15km/hほど。前車と適切な距離を保ちながら走ります。運転士は乗務していますが、当然ながらハンドルはじめアクセル、ブレーキなどには触れません。しばらくすると右のウインカーを点灯させ、右折レーンへ入りました。もちろん、これらも自動で行われています。
バスは十字路を右折します。レーンの先頭に停車していたバスは青信号を認識すると、いきなり右折を開始するのではなく、対向車の動きを見ながら交差点中央内側で一時停止。交通法規通り、対向の直進車を優先しようとします。ただ、対向車のドライバーが、バスに表示された「自動運転実証実験中」の文字を見て進路を譲ると、バスは安全を確認したうえで右折しました。
100mほど進み、今度は左折です。後方からの横断者を認識したバスは一時停止し、ここでも安全を確認のうえ左折しました。沿道の歩行者らが物珍しそうにこちらを見ています。
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