自衛隊は導入まもなく? 謎の「日の丸水陸両用車」とは 売り込みかける造船系メーカーを東南アジアで直撃!

ベトナムで開催された防衛装備イベントに日本から防衛装備庁と企業もブースを出展。そこで「多目的水陸両用車」なる車両を見つけました。作ったのは造船メーカーJMUの関連会社。海外輸出を考えているのか、色々聞きました。

簡単には売れず 今後を見据えての動きが肝要

 会場で一定の注目を集めた「多目的水陸両用車」ですが、これがすぐに海外へ輸出(防衛装備庁では「装備品移転」と表現)されるわけではありません。

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「ベトナムディフェンスエキスポ2024」の屋外展示の様子。展示された兵器はロシア由来のものが多い(布留川 司撮影)。

 一番の障害はこの車両の価格です。現時点では開発・試験中の車両であるため正確な価格は不明ですが、94式水際地雷敷設装置では1両の値段が約5億円で、機雷敷設装置などを抜きにしても車両としては割高であるのは間違いないでしょう。

 JMUディフェンスシステムズも、そのあたりの事情は認識しているようで、今回の出展の一番の目的は同社の技術力のアピールと、アジア地域のマーケットをリサーチすることだったと説明していました。

 現在、防衛装備庁は欧州やアジア地域の防衛見本市で積極的にブース出展しており、参加企業も既製品の輸出だけでなく、会場での来場者の反応や海外の動向を探るリサーチも合わせて行っています。

 営業する際に、ユーザーニーズや顧客情報を把握し、市場調査などを行うのはどの業界でも同じことです。その点で、現地にブースを出して実際に趣くというのは、契約に結び付かなくとも必須のことだと言えるようです。

 出展回数を重ねていることから、ひょっとしたら今後は海外ニーズに合わせた新しい装備品が出展されるかもしれません。

【そんなもの載るんだ!】これが新型「多目的水陸両用車」です(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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