「世界でも類を見ない」駅ビル誕生! その内部って? 初日は混雑…でも「そりゃそうよ」不可避な充実設備とは

冷静にかんがえたらスゴイ構造!

夏には「ビル内に路面電車乗り入れ」へ

 2025年3月24日、新たな複合施設「ミナモア(minamoa)」が開業するなど広島駅のリニューアルが進んでいます。JR西日本の長谷川一明社長によると、同駅のレイアウトは「世界にも類を見ない都市空間がこの大都市に出来上がることになります」とのこと。どのような変化を遂げたのでしょうか。

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新たになった広島駅のビル(乗りものニュース編集部撮影)。

 新たな広島駅ビルは2020年に整備が始まり、完成まで5年の歳月を要しました。高さ約100mで、地上20階・地下1階。建物にはショッピングセンターやシネマコンプレックス、ホテルなど約220店舗が入ります。

 そして、新たな広島駅ビルの最も大きな特徴は、路面電車(広島電鉄)の停留所の位置です。駅ビルの2階を貫くように路面電車の停留所を設置し、広島駅中央口改札や新幹線口改札から段差なくフラットにつながりました。これが、長谷川社長が「世界にも類を見ない」と語るポイントです。

 新駅ビルのオープン初日に訪れた会社員の男性は「めちゃくちゃ混んでいましたね……」と話します。

「ハンバーガー店の『シェイクシャック』が中四国エリアでの出店は初めてとのことで、ぜひ食べたいなぁと思っていましたが、長蛇の列ができていたので諦めました。その後、ビル内を見て回ったのですが、とても混んでいました。一方で、路面電車のホームができる予定の場所の上層にあるデッキは人もまばらで、あそこは落ち着けるんではないかと思いました。いつかあそこで『シェイクシャック』のハンバーガーを食べてみたいです」

 今後、広島駅では夏頃をめどに、この新停留所を含む「駅前大橋線」が開業。東側へ回り込んで駅南口の地上乗り場に乗り入れる現在のルートが廃止されるなど、路面電車の広島駅乗り入れルートは大きく変わります。

【画像】駅超えてる! これが「世界でも類を見ない」珍駅の全貌です

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