「俺のクルマ、いつか別の色にしてみたい」 憧れの“オールペン”知っておくべき“代償”とは?
自分のクルマを自分好みの色に塗装するカスタムが「オールペン」。しかし、そこには費用や塗装色の指定や仕上がりなどについて、さまざまな秘密や落とし穴があるといいます。そこで、プロの板金塗装業者さんにいろいろお話を伺いました。
「どうしてその色に!」 塗装業者が気になる色指定も
冒頭でも触れた通り、元々がクルマやバイクの外装ペインティングなどが好きだった
板金塗装業者の代表。オールペンのオーダーを受けた際、基本はその要望通りに仕上げるものの、中には「どうしてこの色に!」と正直思ってしまうことも、ままあるそうです。
「『僕のセンスが必ず正しい!』というわけではないですよ。でも、あまりに突飛な色をオーダーされる人もいて、『どうしてなんだろう』と素直に思ってしまうことはあります。でも、『オールペンはしたいけど、どんな色がこのクルマに合っているのか判断しかねる』といった場合には、もちろんアドバイスさせていただいています。僕はクルマやバイクの内側よりも外側が好きで(笑)、今もずっと国内外の塗装などを見続けているので知識やイメージは当然あると思っています。
僕がアドバイスさせていただく場合は、そのクルマはもちろんですが、『乗るオーナーさん』のイメージにも合わせたカラーリングの提案をさせていただいています。やっぱり普段セカンドバッグ持っているようなイカツメのオーナーさんのクルマへ、急にかわいい色のオールペン、というのは変ですから(笑)。
オールペンを意識されている人は、こういったところも含めて、改めてどこまでこだわるか、どんなに色にするかなどを熟考して塗装業者にオーダーすると良いと思いますよ」
(板金塗装業者代表)
オールペンを視野に入れている人は、ここまでのプロの話を参考に、ぜひ自身にあった塗装業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
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