先駆けは65年前の北海道!? 日本初の“寝台バス” どうも窮屈だった模様

2025年3月、高知駅前観光が日本で初めてフルフラット座席を備えた高速バスを登場させました。法令などの観点から長らく実現が難しいとされた“寝台バス”ですが、実は65年前にも完成へ漕ぎつけた例がありました。

けっこう狭い? スペックから寝台内部を推測

 寝台に乗らない残りの5名のうち3名は、3つある6人区画のあいだにそれぞれ補助寝台を展開することで収容。このほかに、最後部の三段寝台の後ろにリクライニングシートが2脚設置されることで、合計29名となりました。なお、各寝台には枕と毛布が備わっていました。

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定員は、29名(夜行)とする資料もあれば45名(昼行)とする資料も(画像:札幌市交通局)

 車両はハイデッカータイプではなく、モノコック構造のセミステンレスボディ。なおかつ北海道向けということで冷房もないため、現代のハイデッカー夜行バスより天井の高さに余裕があったと思われます。ただ、「ソメイユ・プロフォン」が1+1+1列の二段寝台で定員23名であることを考えると、各寝台内の天井の高さは恐ろしく低かったのではないでしょうか。

 資料によっては、昼間時の定員を45名としているものもありますが、その際のレイアウトは不明です。寝台区画に5人並べて座らせたとして、8区画で40名。リクライニングシート2脚で42名。補助寝台3つを使えるなら45名ですが、6人区画内の寝台間に補助寝台を展開したら座れないはずで、区画幅もせいぜい1.5m程度でしょう。

 1.7m×1.5mに11人が入れるとは思えないので、昼間時も中段・上段寝台を使い、補助寝台を展開して、下段寝台どうしを接続したのでしょうか。側通路側にも、鉄道の寝台車のような補助座席があったようなので、補助寝台で接続した下段区画に6名、通路の補助座席に1名、中段と上段寝台で4名なのかもしれません。

 なお、車内の最後部には「キッチングルーム(原文ママ)」があり、内部に調理台やガスレンジ2基、洗面所、更衣室を備えていたそうです。ただ、トイレはないので、それはドライブインなどを利用したのでしょう。

けっこう窮屈かも… 札幌を走った「寝台バス」の車内(写真)

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