「東京高速道路」59年の歴史に幕! 「首都高都心環状線の迂回路が閉鎖」その影響とは でも“風景”はほぼ変わらない?
首都高とネットワークを形成している銀座の自動車道路「KK線」こと東京高速道路が、59年の歴史に幕を下ろしました。
タクシーが困る?
1966年に全通したKK線を運営する東京高速道路は、首都高とは別の会社です。KK線は「銀座インズ」「銀座コリドー街」などの商業施設の屋上を道路空間としたもので、東京高速道路は、そのテナント料で屋上の道路を維持していました。

59年の歴史に幕を下ろすKK線ですが、その下の商業施設は何も変わらずきょうも通常営業しています。KK線の廃止後も、銀座インズなどの商業施設は営業を続けるということです。
KK線跡の歩行者空間は、銀座における貴重な“緑の空間”になると位置付けられています。とはいえ、構造物そのものを大きく造り替えるわけではないとのこと。
また、首都高八重洲線の八重洲トンネルは今後、新京橋連結路の接続のために改築が行われますが、KK線と合わせて閉鎖される南側(汐留付近)の高架の活用法は、今後検討するということです。
交通の面ではどのような影響があるでしょうか。KK線-八重洲線ルートは、C1の迂回路かつ短絡路のような性格を担うとともに、銀座周辺の交通が高速道路へアクセスする複数の拠点を提供していました。これらの多くが失われます。
首都高速道路はKK線ルートの廃止によって、「一般道に大きな渋滞は発生しない」と見込むものの、宝町出口や霞が関出口など、廃止出入口の受け皿になるような場所では渋滞が発生する可能性もあるとしています。特に、銀座周辺のタクシーなどは、普段のルートが変わる可能性があります。
日本橋地下化は百害あって一利なし
即刻中止せよ!