まだまだ使える! ミラージュ2000の“最新版”運用を開始 とにかく武装が大幅アップデート フランス
2020年代に登場するミラージュの最新版。
50機程度のミラージュ2000Dを近代化改修
フランス軍事省は2025年4月9日、空軍が運用するミラージュ2000Dの近代化改修版であるミラージュ2000D RMVを公開しました。

近代改修を受けたミラージュ2000Dは50機程度になるようで、4月9日にナンシー=オシェエ空軍基地で行われた運用開始記念式典でミラージュ2000D RMVとして初お披露目されました。
1990年代に就役したミラージュ2000Dは、地上攻撃任務に特化しています。昼夜を問わず、またあらゆる天候下で、超低空飛行や高速飛行が可能です。
改修されたミラージュ2000D RMVではコックピットを近代化したほか、近距離での射撃支援能力を与える30mm機関砲を搭載。さらに対地攻撃能力としてにはアメリカ製の1000ポンドGBU-48、500ポンドGBU-49、そして2000ポンドGBU-50 Enhanced Paveway IIなどの精密誘導爆弾が搭載可能になったほか、フランスのサジェムが開発した、通常爆弾を精密誘導兵器にする装置であるAASMを付けた爆弾も使用できるようになるなど、精密誘導兵器の搭載能力が強化されています。
また自衛用の対空ミサイルもマジック2に変わり、新たな赤外線誘導式ミサイルであるMICA IRを搭載しているそうです。
この機体の導入により、空軍は新たな近代的な攻撃手段を得るということで、式典に出席したヴィンセント・シュソー准将は「今日、この近代化を可能にした空軍および宇宙軍の産業チーム、エンジニア、軍人たちの努力を称えたいと思います」と述べました。
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