ついに延伸工事が本格化 国道254号「和光富士見バイパス」部分開通もあり得る!?

首都圏でも大型のバイパス整備事業、国道254号「和光富士見バイパス」の延伸に向けた工事が本格化します。埼玉県の朝霞県土整備事務所が2025年3月末に延伸区間の地元で工事説明会を行いました。

「和光富士見バイパス」部分開通もあり得る?

 首都圏でも大型のバイパス整備事業、国道254号「和光富士見バイパス」の延伸に向けた工事が本格化します。埼玉県の朝霞県土整備事務所が2025年3月末に延伸区間の地元で工事説明会を行いました。

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和光富士見バイパスの2023年7月延伸区間。奥のT字路から先の工事が本格化する(乗りものニュース編集部撮影撮影)。

「和光富士見バイパス」は、川越方面から南へ延びる国道254号「富士見川越バイパス」(旧富士見川越有料道路)の延伸部にあたります。2023年7月、それまでの終点だった国道463号「浦和所沢バイパス」をオーバーパスして1.4km延伸し、志木市内の県道さいたま東村山線までがつながっています。

 最終的には外環道の和光北ICが接続している国道298号(松ノ木島交差点)までの約6.7kmをつなげる予定で、朝霞・和光市内の1期整備区間およそ2.6kmは開通済み。その間の一部区間が今回の説明会の対象です。

 今回は2023年12月に工事説明会が行われた区間(県道さいたま東村山線~宮戸橋通り)の各種設計変更などと、新たに工事着手する区間(宮戸橋通り~市道2373号線)が対象。いずれも志木市内に位置し、未開通部の北半分にあたる区間です。それぞれ2025年度には地盤沈下対策工事や盛土工事が進められます。

 ちなみに、今回新たに工事が始まる区間には、歩道も含めほぼ“完成形”の道路が約120mだけできています。これはバイパスのイメージを地域住民に掴んでもらうため、10年以上前に設けた「モデル工区」です。住宅街にポツンと存在する同区間へ、ようやく本線がつながる見込みです。

 開通の時期はおおむね「5年程度」を目標に工事を進めるということですが、未開通部の用地取得率は97%で、昨年から1%進んだものの、未取得地がまだ残る状況です。今回の工事箇所より南側の朝霞市内区間は工事着手も未定となっています。

 2023年12月の説明会では、「部分開通の予定はない」としていましたが、今回はニュアンスに変化が。現在の終点から「宮戸橋通りまでの部分開通はあり得るのか」との質問に対し、基本的には全線開通が望ましいものの、「朝霞市区間の整備に時間を要するような問題が発生した際には、部分開通などについて関係機関と協議したいと考えています」と回答しています。

【本格化!】「和光富士見バイパス」延伸区間の概要(地図/写真)

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