世界初の「電動過給機」付きオートバイはエポックメイキングとなるのか? かつて登場した“ターボバイク”との違いとは

大阪、東京、名古屋で開催された各地のモーターサイクルショーで、ホンダが「電動過給機」を搭載したV型3気筒エンジンのコンセプト車両を展示しました。バイクに電動過給機が搭載されるのは世界初だとか。メリットは何でしょうか。

実は色々あったターボバイク

 ホンダのV3エンジンといえば、1983年の「MVX250F」や1985年の「NS400R」以来で、新エンジンとしては実に40年ぶりの登場となります。また、ホンダの過給機付きエンジン搭載バイクは、1981年に登場した「CX500ターボ」以来ではないでしょうか。

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V型3気筒の「NC19E型」エンジンを搭載したNS400R(写真:ホンダ)。

 実は1980年代には国内のバイク4メーカーから、ターボ搭載のバイクが相次いで発売されていました。前出の「CX500ターボ」に続いて、1982年にはヤマハの「XJ650ターボ」、スズキの「NX85ターボ」、1984年にはカワサキの「750ターボ」が登場しています。

 こうして各メーカーから出揃ったターボバイクでしたが、国内では運輸省(現:国土交通省)が認可しませんでした。そのため、日本では逆輸入車として流通したものの、大きなトレンドにはならず、数年で姿を消しています。

 そんな不遇なターボバイクでしたが、2013年の東京モーターショーでは、スズキのターボコンセプト「リカージョン」が登場し、2015年には同社製のターボエンジン「XE7」が発表されました。

 また同年には、カワサキから販車初のスーパーチャージャーを装備した「H2」が発売されるなど、過給機付きバイクがにわかに注目を集めるようになります。そして、今回ついに電動過給機「V3 E・COMPRESSOR」の登場となりました。

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