ロシア軍のミサイルやドローン攻撃への対抗策? ウクライナ軍が「レーザー兵器」を公開! その驚異の性能とは
SFの世界が現実になる日が近い。
ドローン、滑空爆弾、巡航ミサイルなどに対応か
革新的な防衛兵器の開発を目指すウクライナ政府機関「Brave1(ブレイブ1)」は2025年4月10日、国産レーザー兵器の「トライデント」を初公開しました。

「トライデント」は、ドローン、滑空爆弾、巡航ミサイルなどの攻撃から拠点を守る防衛兵器です。約3kmの距離からレーザーを照射し、これら空の脅威を排除します。
また、約5km先のヘリコプターや偵察無人機などを標的に攻撃することも可能で、最大10kmの距離にある一人称視点で操作するFPVドローンや航空機に対しても目くらまし程度の出力でレーザーを照射できるといいます。
公開された映像には、静止した地上の物体を標的にする様子や、有線式の光ファイバーFPVドローンのカメラを無効化する様子が映し出されました。レーザー照射は手動操作でしたが、実用化の際は自動追尾にする方針のようです。
まだ性能評価中とのことですが、レーザー兵器は従来のミサイルや砲弾といった実弾兵器とは異なり、弾薬の供給に関して事実上無限です。そのため、ドローンや巡航ミサイルなどを対象とした費用対効果の高い迎撃兵器となる可能性が期待されています。
なお、ウクライナでレーザー兵器開発を推進する無人システム軍の司令官ヴァディム・スハレフスキー大佐は以前、この兵器に対し「航空機の金属を焼き尽くす効果があることが証明されており、さらなる改良が進められている」と発言しています。
レーザー兵器の開発は、ウクライナだけではなく世界で進められていますが、ドローンやミサイルを行動不能にするダメージを与えるためには、レーザーを数秒間照射し続ける必要があるといった問題があり、依然として課題が多い兵器でもあります。
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