「パスポート1冊で入国OK」から激変!? GW真っただ中に“煩雑化” アジア人気国の入国手続き 注意ポイント多数!
これまでパスポートひとつでいけたタイの入国手続き。これが5月1日より、大きく変わることがアナウンスされています。この手続き変更で、どのような変化があるのでしょうか。
TDACの手続き…ちょっとクセあり?
ではインターネットを使ったTDACの申請の仕組みはどのようになっているのでしょうか。タイ入国管理局がすでに公開しているTDACオンラインで、その流れを確認してみましょう。なお以下の手順は2025年4月上旬時点のもので、実際の運用開始までに変更が行われる可能性があります。ご了承ください。

TDACオンラインにアクセスすると、まず「Arrival Card」と「Update Arrival Card」のふたつのボタンがあるページが表示されます。ここでページ右上の国旗マークから「日本語」を選ぶと、ボタンのラベルは「入国記録」「入国記録カードの更新」となり、以降も日本語ページでの情報入力が可能です。新規の申請は「入国記録」をクリックします。
入力は「個人情報」「観光・宿泊情報」「健康診断書」の順となります。下向きの矢印(V)が付いている項目は選択肢から選ぶことができますが、矢印をクリックしてから選択肢が表示されるまでに若干のタイムラグがあるので、ご注意ください。
入力する情報は氏名やパスポート番号、生年月日、到着便や出発便など、手元のパスポートや旅程表、航空券のEチケット控えなどを参照すれば、多くはほぼ迷うことがないものばかりです。ただ「観光・宿泊情報」の「宿泊情報」については、とまどう人がいるのではないでしょうか。
ここでは宿泊施設の住所として「県」「地区、エリア」「サブディストリクト、サブエリア」を選ぶ必要があり、バンコクの場合、県でバンコク(BANGKOK)を選んだのち、区、地区の順番で入力します。しかしバンコクのホテルは、住所が「通り(タノン)」と「路地(ソイ)」で示され、区や地区がわからないケースが多くあります。
実際の運用でここにどれほどの厳密性が求められるのかは不明ですが、ここの入力で時間をとられないようにするためには、ホテルに前もってメールで正確な住所について問い合わせるなどの準備が必要になりそうです。
すべての入力が終わったら、「プレビュー」の画面で記入に間違いがないかを確認し、送信すれば、TDACの申請手続きは終了です。
なおTDACオンラインは、まだ実際の運用がはじまっていない取材時点においても、ページの動作が重く、画面上に通信エラーのメッセージが表示されたり、矢印をクリックしても選択肢が表示されなかったりといった細かな不具合がたびたび発生しました。
また日本の住所で都道府県を入力する欄(居住都市/州)には、選択肢に「北海道/京都/大阪」がありません。そのためこの3道府については、手打ちで「HOKKAIDO」「KYOTO」「OSAKA」と入力する必要がありそうです。
5月1日(木)の入国についての申請は4月29日(火)に受け付けがスタートしますが、ここでサイトがトラブルなく動作するかどうかは未知数です。5月初旬にタイを訪問する予定のある人は、申請が可能な3日前になったらできるだけ早めに手続きすることをおすすめします。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。
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